個性派モデル、モリー・ベアにインタビュー
「何も変わらず、私は私のまま」
「ヌメロ・トウキョウ(Numero TOKYO)」2017年6月号の表紙を飾ったモリー・ベアにインタビュー。彼女の素顔とは?(「ヌメロ・トウキョウ」2017年6月号掲載)
スカウトされて1週間後にランウェイデビューを飾ったアメリカ出身のモリー・ベア。一瞬にしてファッション業界から熱い視線を浴び、新星モデルとして登場したモリーは、182cmもある身長、異彩を放つその存在感で人々を魅了した。日本が大好きで今までに3回訪れたという彼女は、原宿でショッピングしたり、代々木公園でゆっくりと時間を過ごすのがお気に入りだと教えてくれた。
──6月号の表紙とファッション撮影、ありがとうございました。フォトグラファーのティムとの撮影はいかがでしたか。
「現場の雰囲気はリラックスしていて、とても楽しい撮影でした。ティムは、私の憧れの大好きなモデル、ジョージア・ヒルマーのボーイフレンドということも重なり、今日は一緒に仕事できるのを楽しみにしていました!」
2008年、兄と。
小学生の頃。メガネ少女。
──モデルになったきっかけを教えてください。
「NYで開かれていたフリーマーケットで今の事務所のエージェントにスカウトされたのがきっかけ。ボーイッシュだったから、子どもの頃はモデルになろうなんて考えたこともなかった」
モデルのサラ・ブラノンが立ち上げたブランド「ピールス(Peels)」は大のお気に入り。
──モデルになって何か変わったことは?
「何も変わらず、私は私のまま。だけど、ワードローブはいっぱいになってきたかな」
初めてのショー。NYの「プロエンザ スクーラー(Proenza Schouler)」。©IMAXtree/aflo
──初めてショーに参加したときのことを教えてください。
「2014年9月にNYで行われた『プロエンザ スクーラー』にエクスクルーシブとして参加したのが、初めてのショー。これまでヒールで歩いたことなどなかったから、ショーの前はとても緊張したけれど、何とか歩くことができてよかったです」
仏版「Numéro」2015年10月号の表紙。©Daniel Sannwald
──仕事を通してインスパイアされた人は?
「フォトグラファーのパオロ・ロベルシ。素晴らしい人で、彼の作品はタイムレスで美しく、ものすごく刺激を受けました」
──休みの日は何をしていますか。
「オフの日はエクササイズしたり、ギター(ベース)を弾いたり、アウトドアを楽しんでいます。1週間くらい休みがあったらマイアミにいる祖母に会いに行きたいな」
──現在はNYを拠点にされていますが、出身のフィラデルフィアには戻っていますか?
「フィリー(フィラデルフィア)が大好きなので、家族や友人に会いに時々帰っています。NYも好きだけれど、故郷は私の誇りです」
去年、明治神宮前にて。
──去年も日本を訪れていましたね。お気に入りの場所などあれば教えてください。
「日本は最高! これまで3回訪れましたが、原宿でショッピングしたり、代々木公園でゆっくりしたりするのがお気に入りです。去年の12月に初めて箱根へ行ったのですが、言葉に表せないくらい感動しました。次は京都の伝統ある街並みを歩いたり、北海道でスキーをしたり、沖縄の海に行ってみたいです」
──6月号のテーマは“パラダイス”です。モリーにとってパラダイスとは?
「くつろぎと平和な場所」
──いま夢中になっていることは?
「ロッククライミング」
ワールドツアー中(笑)。
──将来の夢を教えてください。
「鳥になることを夢見ています(笑)」
Fashion Editor : Zara Mirkin
Hair : Lizzie Arneson at Bridge Artists
Makeup : Allie Smith at Bridge Artists
Costume : Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン クライアントサービス)
Photo : Tim Barber
Edit & Text : Maki Saito