バービー インタビュー「リスナーの汗も涙も膿も集めたらすごいパワーになる」 | Numero TOKYO
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バービー インタビュー「リスナーの汗も涙も膿も集めたらすごいパワーになる」

芸人、ワイドショーのコメンテーター、下着のプロデュース、エッセイの執筆など、さまざまな場で活動するバービーの新しいラジオ番組『バービーとおしんり研究所』がTBSラジオでスタートした(毎週火曜日21時30分〜22時)。この番組では、マンスリーパートナーを迎え、リスナーがこれまでの人生で辿り着いたものから、生活の中で見つけたささやかなものまで、大小さまざまな「真理=おしんり」をシェアしていく。今回は初回の収録を終えたばかりのバービーにインタビュー。新番組に向けた思い、ラジオ番組の中にとどまらない“ある構想”について聞いた。

もっと踏み込んで。もっと近い距離で

──『バービーとおしんり研究所』では、みんなの“おしんり”をシェアしていくというユニークなコンセプトを掲げていますが、どういう経緯でこのコンセプトが決まったのでしょう。

「私は具体的なコンセプト作りに関わってはないのですが、以前のラジオ番組『週末ノオト』ではできなかったことをしたいなと思っていました。以前は土曜のお昼の生放送で、いろんな方が聞いてくださっていた分、気を配らないといけないことも多かったので、今回の番組はそれを取っ払って、もっと突っ込んで話せたら、と」

──生放送でなく収録になったこと、放送時間帯が変わったことで、バービーさんの気持ちも変化が?

「もう、スイッチ自体が違うんじゃないかなっていうぐらい変わりました(笑)。『バービーとおしんり研究所』はただただ楽しく、わいわいやっていけたらと思っています。もちろん、以前と変わらず『伝えなきゃ』という気持ちもあるんですけど、聞いてくださる方ともっと近い距離で話せたらと。そうそう、リスナーさんとの生電話のコーナーもあるんですよ」

──初めてのリスナーとの生電話はどうでしたか?

「すごくテンションが上がりました。私、ラジオに携わった年月がまだ浅くて、そのうちのほとんどがコロナ禍なんです。その間、イベントなどでリスナーさんと接する機会がなくて。だから、今回初めてリスナーさんの声を聞くことができて本当にうれしかったです。電話を通じて、みんなの『話したい』『私の話を聞いてほしい』っていう熱い気持ちが伝わってきました」

──メールやハガキの文字ではなく、肉声による温度感というか。

「はい。テンションも伝わりますよね、生の声だと。のっけからリスナーさんにつっこまれたりして、その掛け合いも面白かったです(笑)」

──たしかに。リスナーさんがバービーさんとのおしゃべりを楽しんでいる感じでした。先程、『一つも二つも踏み込んだ話をしたい』とおっしゃっていましたが、今後バービーさんが話してみたいトークテーマはありますか? 

「私は健康や美容が好きなので、そういう話も聞いてみたいですし、女性に限らず、いろんな方の“おしんり”を聞いてみたい。本当に、私には想像もつかないを“おしんり”を誰しもが1人は必ず持ってると思うんです。『そういう人もいるんだな』とか『そういう価値観もあるんだな』と新しい視点に触れられたら」

──4月のマンスリーゲストはフリーアナウンサーの大島由香里さん。バービーさんと同い年ということで、和気藹々とした雰囲気で収録されていましたが、今後お呼びしたいゲストはいますか?

「酸いも甘いも経験した大先輩や私よりもずっと若い世代、あとは、おもしろい女性クリエイターの方たちと話してみたいですね」

──具体的にお会いしたい方はいますか?

「根本宗子さんとはらだ有紗さん! 先日、根本さんのラジオにはらだ有彩さんと呼んでいただいて、その時初めてお会いしたのですが、すごく楽しかったんですよ。なので、今度は私のラジオにぜひ遊びに来てもらえたらうれしいですね」

番組の中だけにとどまらず

──『おしんり研究所』では番組収録後のこぼれ話をポッドキャストで配信するという新しい試みもスタートしましたね。

「こぼれどころか、本放送とはまったく別物で、本気で1話30分収録しました(笑)。私も最初はこぼれ程度かなと思ったんですけど、話し出すと止まらなくなっちゃって。もしかすると、他では話しづらいことやぐっと踏み込んだこととをここで話してるかなと思います」

──たしかに、ポッドキャストではバービーさんの今の率直な思いが聞ける場面もありました。

「そうですね。ラジオよりもっと自由度が高い気がしています」

──『Numero TOKYO』本誌の連載は、読者の悩みに答えるコーナーなので、ここでバービーさんの貴重な本音を聞けますね。

「うんうん。そうかもしれないですね」

──さて、初回の放送では、バービーさんの“おしんり”として「自己肯定感=股関節」と話をされていたのがとても興味深くて、ここをもうちょっと突っ込んで聞きたいのですが、その“おしんり”に辿り着いた経緯は?

「あははは。そこが気になりましたか(私)。私、ずっと腰回りの悩みを抱えていて、ある日整体に行ったとき、『股関節を伸ばせば腰痛が良くなりますよ』と教えてもらってから、本当に腰痛が緩和されたんです。股関節が変わると、姿勢が変わって、内臓の位置も変わり、ちゃんと歩けるようになった。正しく歩けるようになったことで使う筋肉が変わって、ウォーキングの効果も変わって、より活動的になりました。股関節を改善すると自己肯定感を上げるのにも効くんだなって」

──たしかに。体調ってメンタルに直結しますもんね。『バービーとおしんり研究所』では、“おしんり”をシェアしていくだけでなく、SNSや番組公式LINEを通じて、女性コミュニティを作っていくという構想があると伺っているのですが、どういうコミュニティを作りたいですか?

「リアルな場でリスナーさんに会うイベントをやってみたいですね。番組ではリスナーさんが流してきた汗も涙も膿でもなんでも教えてほしいと思っているんですが、それをリアルの場で共有できたら、すごいパワーになるんじゃないかなって。そのパワーが集まったら、一人では動かしづらいもの、発信しづらいことも、みんなで協力してできるんじゃないかなって。そういうエネルギーに満ちたコミュニティになったらいいなと思います」

──リスナーさん同士の交流の場にもなるということですよね。

「そうですね。リスナーさん同士、仲良くなってくれたらうれしいです。あと、ファッションショーをやるっていうのどうですか? いろんなリスナーさんがランウェイを歩く、ファッションショー」


──楽しそうですね!ヴィクトリアズシークレットみたいな、バービーさんが作った下着のショーがあるとか。羽をつけたリスナーさんが歩く、景気のいいド派手なランウェイを見たいです。

「いいですね。プロの方にメイクしてもらって」

──うわぁ、夢が広がります。

「じゃあ、ショーのアフターパーティは泡パでいきましょう(笑)」

TBSラジオ(AM954kHz/FM90.5MHz)
『Amazon Music Presents バービーとおしんり研究所』

URL/www.tbsradio.jp/oshinri
MAIL/oshinri@tbs.co.jp
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INSTAGRAM/oshinri_radio
LINE/oshinri

Amazon Music 独占配信 ポッドキャスト
『Amazon Exclusive バービーとおしんり研究所』

配信番組URL/amzn.to/36gnCww

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Photos :Koji Yamada Interview & Text:Mariko Uramoto Edit:Mariko Kimbara

Profile

バービーBarbie 1984年、北海道生まれ 。2007 年、お笑いコンビ「フォーリンラブ 」を結成 。バラエティを中心に 、ワイドショーのコメンテーターやラジオのパーソナリティを務めるほか、自身のYouTubeチャンネル『バービーちゃんねる』での動画配信や地元の町おこしに下着のプロデュースなど多岐にわたり活躍。著書に『本音の置き場所』(講談社)。2022年春より、新番組『Amazon Music Presents バービーとおしんり研究所』(TBSラジオ)、『バービーの Happy ♪ Pampee ♪ TV ♪ ~みんなでアゲてこ↑土曜よる~』(BSJapanext)などレギュラー番組も続々スタート。

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