私が作り出す音楽や世界観が「ZOMBIE CHANG」
新人アーティストにフォーカスを当てた連載「TOKYO NEO GROOVE」。第一弾は、「ZOMBIE CHANG」として活動するメイリンのインタビューをお届け。
──曲作りから歌詞まで自分で手掛けているのですか?
「曲から歌詞、音も全て自分で手掛けています。いつも家では独り言のように歌を歌っていますね。その中でこれいいなって歌詞が出てきたらその場で録音して、後で曲作りのときにトラックに合う歌詞を当てはめています。どううまく調和させるか日々戦っていますね」
──作曲活動はどこで行っていますか?
「だいたい家でやっています。どちらかというと追い込み型なので、やらなきゃ!と自分を追い込んで作っています。個室空間が好きなので、どうしても集中できない時は漫画喫茶で作業している時もあります」
──音の種類って無数にありますよね。どのような方法で音をチョイスしているのですか?
「まず音を見つけて音楽を作るのではなく、この表現をするためにはどうすればいいのかと探るタイプです。曲に合う音は頭に浮かんでいるので、パソコンの中にあるプラグインを1つずつ聴いていき、あてはめていきます。自分の直感や感覚を信じていますね。決断力はある方なので、これにしよう!って決めて曲を作ってから、後々音やリズムなど、微調整をしていきます」
──作詞もされているとのことですが、実体験に基づいていますか?
「歌詞のなかの世界は想像ですね。作品のベースとなるもののひとつに映画があります。映画は一番現実に近い非現実だと思っているんです。私、影響されやすくて。主人公になりきってしまったり、ストーリーに入り込んじゃいます。中でも好きな映画は『ジュノ』と『ローラーガールズダイヤリー』。自分の中に潜んでいた感情が燃えたぎってくるのを感じています。そういう時は作曲作りも進みますね。音楽だけ聴いていても曲が入ってこないので、映像の大切さに重点を置いています。PVありきの音楽だと思っているのでPVにもこだわっています」
Photos:Kenta Sawada
Interview & Text:Aya Tsuchii
Styling & Edit:Fumika Oi