Fashion / Interview

「L/UNIFORM」ジャンヌ・シニョールが「edenworks」篠崎恵美と対談

フランス発のバッグブランド「L/UNIFORM(リュニフォーム)」。ホリデーシーズンを目前に、丸の内にある日本初の旗揚店「L/UNIFORM TOKYO」を「edenworks(エデンワークス)」を主宰するフラワークリエイター・篠崎恵美がデコレーション。「L/UNIFORM(リュニフォーム)」のファウンダーでアートディレクターでもあるJeanne Signoles(ジャンヌ・シニョール)と篠崎恵美が、今回のコラボレーションについて、さらにギフト選びの醍醐味について語る。

ものづくりへのこだわりとサステナブルなアプローチが共通点

──2人の出会いと、ショップのディスプレイができるまでの過程について教えて下さい。

Jeanne Signoles(以下 J)「ホリデーシーズンに向けて、ショップで何かしたいと思っていたところ、日本のPR会社に『edenworks』について紹介してもらいました。すぐに共感して、絶対に何か一緒にしたいと思いました。祖母がフラワーアーティストだったこともあり、花は常に身近な存在でした。そういったこともあり、すぐに『edenworks』について理解できたのだと思います」

篠崎恵美(以下 M)「『L/UNIFORM』は、色使いと素材のテクスチャーに特徴があると思いました。とてもはっきりした色に、上質な素材を使っていますよね。なので、設営の時に一緒に色と素材を選ぶ作業をしました。せっかくのホリデーシーズンに向けた企画だったので、葉っぱの色は深い緑を選び、ところどころに柊(ヒイラギ)の葉をちりばめました。どうしてもお花は、春や夏のイメージがあると思うので、冬らしくなるように花自体も落ち着いた色のトーンにこだわりました」

J「『L/UNIFORM』はしっかりした作りが特長でもあるのですが、恵美が作る紙の花も植物らしい繊細さと柔らかさと、かなりきちんと作りこみがされている印象を受けました。そのような、ものづくりの基本的な姿勢は共通点だと思っています。一見、真逆な世界観を持っているように見えるかもしれませんが、根底で共鳴しているものがあるので、とても良いコラボレーションだと思います」

M「ディスプレイのセッティングについては、まず店内で飾りつけが必要な場所を聞きました。その後に、それぞれのバッグの名前やデザインの由来を聞いてイメージを膨らませました。例えば、ガーデナーバッグは庭やガーデニングを彷彿させるディスプレイになるようにアレンジしました。でもどこか意外性も残したくて、大きなバッグに小さなつるバラを合わせたり。ひとつひとつ、ジャンヌに『これは好き?』と聞きながら世界観を作っていきました」

──ホリデーシーズンに向けた、ギフト選びと贈り方についてレクチャーをお願いします。

J「『L/UNIFORM』のバッグは、ホリデーのギフトに適していると思います。もちろん、贈りたい人によってどのアイテムを選ぶかは変わってくるのですが。例えば、青と緑のスカーフをしている人には、このカーキ色のキャンバスのバッグがお勧めです。これに、ブルーの色で、イニシャルを一文字だけ入れるとバランスが良くて素敵だと思います。今、カーキ色はパリでとっても流行っていますよ」

M「ギフトには、生花のブーケはもちろん素敵ですが、こういったお花のモチーフを何かに添えて贈るのが素敵だと思います。例えば、このバッグなら、小さいサイズを一輪だけ添えるだけでも、ギフトらしくなりますよね。バッグだけではなく、革小物にもできるアプローチですよ」

──それぞれ、作るものに対するこだわりについて聞かせてください。

J「『L/UNIFORM』で使用しているキャンバス地は、すべてブランドのオリジナルです。目がとても詰まっていて、丈夫で肌さわりの滑らかさが特長。色選びにもこだわっています。フランス人的な感覚ではありますが、“強い色”が好きで、黒なら本当の黒、赤なら強い赤、ネイビーならフランスの水兵のネイビー、日本限定色は桜のピンクというように色の選び方は明確にしています。このカーキ色ひとつとっても、フランス軍のカーキを用いています。バッグ自体のデザインはクラシックですが、今の時代にふさわしい色と素材を選ぶよう心がけています。もちろん、色や素材の経年劣化も美しく、長年愛用していただけますよ」

M「この花々はすべて手作りで作っていて、紙の花づくりも祖母と母に習った技術でした。オリジナルはもう少しデコラティブだったので、“いわゆる造花”に見えないよう簡略化して、モダンに変えていった経緯があるんです。日本人は、力を入れすぎずいい塩梅の緩急でものづくりをするのが得意だと思っています。なので、植物としての繊細さと、人が作ったものならではの強さが表現できたらいいなと思っています」

──サステナブルな取り組みについても共通点があると伺いました。実際に、ものづくりにおいて、どのようなことをされているか聞かせてください。

J「はい。サステナブルについて意識的であることも共通しているんです。『L/UNIFORM』では、環境問題で危惧されているプラスティックの使用は絶対にしません。自社生産を行い、キャンバスのコーティングも自然由来のものを使用しています。コーティングは、生地を保護する防水加工ですが、自然由来のもを使用することで柔らかさも出ていい風合いに仕上がることも気に入っています」

M「『edenworks』の紙の花の素材も、地球に優しい素材を使っています。昔ながらの日本人ならではの手仕事をいまの人たちに向けて作っているので、『L/UNIFORM』のバッグが、現代的の人にアプローチしている点もとても理解できるんです。今回のコラボレーションを通して、同じ目線を持っているバッグブランドだと感じました」

L/UNIFORM TOKYO
住所/東京都千代田区丸の内3-1-1
営業時間/11:00〜20:00
Tel/03-6812-2930
https://luniform.com/

Photos:Shoichi Kajino Interview& Text:Aika Kawada Edit:Chiho Inoue

Profile

ジャンヌ・シニョールJeanne Signoles 1977年フランス・ボルドーに生まれ。トゥールーズ経済学院を卒業後、航空業界や金融業界でビジネスのキャリアを積む。その後、ゴヤールに入社し10年以上に渡りコマーシャル部門を統括。2014年に夫と共にリュニフォーム(L/UNIFORM)を設立。翌年4月、Wonderwall 片山正通のデザインによる旗艦店をパリにオープン。
篠崎恵美Megumi Shinozaki 栃木県生まれ。2009年に「edenworks」を立ち上げる。アパレルブランドやショップとのコラボレーション商品の展開やディレクションなど、幅広く活動。アーティストやミュージシャンなど、数多くコラボレーションを行う。週末のみ営業する花屋、「edenworks bedroom」もスタート。

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