Beauty / Editor's Post
今月は渡辺麻友ビューティです。
昨日発売したNumero TOKYO 6月号に、渡辺麻友さん(元AKB48)を特集しております。 現在24歳のまゆゆ。自身の人生の半分以上を「アイドル」として生きて、頂点を極め決断した卒業。 卒業から3カ月後に見せてくれた、まゆゆの新しい顔に惹かれてしまいます。
初めて挑んだ大人っぽいモードな撮影に、はじめは戸惑いながら、ちょっとセンシュアルな服を身にまとったら、その世界観へと自身を表現する姿を見て、「さすが女優!」と感激しました。
カメラの前で笑おうとしない渡辺さんが、私にはそれが挑戦のように見えて素敵でした。
ロングインタビューでは、AKB48が好きすぎて「絶対入りたい!」と思って受けたオーディション話から、寿命が5年削られるほど苦しかった総選挙の話、卒業を決意した心のうちを、じっくりと語ってくださっています。
彼女から語られる言葉はすべて、まっすぐ。
言葉が凛として清らかなんです。だから「優等生アイドルですね」と話したら、「私はアイドルをやっていた感覚はなく、人としてまっとうにやってきたという感じで、それがたまたまアイドルという環境でした」と。
斜めの視点から決して見ずに、どんなときもまっすぐに立ち向かう姿勢を持つ彼女。
経験を積んだ大人から見たら、器用な女性とは言えないけれど、その不器用でまっすぐな生き方が、なによりも彼女の魅力だと深く感じました。
Profile
山崎尚子Hisako Yamazaki
フリーランス・エディター。早稲田大学卒業後、出版社へ勤務。20代後半にロンドンへ2年間留学をして、London College of Communication(LCC)にてグラフィックデザインと写真を学ぶ。『VOGUE JAPAN』のビューティ・エディターを経て、『Numero TOKYO』創刊メンバーとして参加。ビューティ・ディレクター/エディトリアル・ディレクターとして、美容全般を手掛けた。現在Numero TOKYOにおいて、女優やモデルのビューティストーリーをはじめ、芸能関係のヴィジュアルページを担当。企業マーケティング、ビューティアドバイザーとしても活動。世界を巡る旅は、趣味を超えたライフワーク。