きものとモードが共鳴! マドモアゼル・ユリアとイザによる美の探究 | Numero TOKYO
Fashion / Editor's Post

きものとモードが共鳴! マドモアゼル・ユリアとイザによる美の探究

街なかに溢れるインバウンドはもちろん、先日は京都でディオールの2025フォールのショーが行われるなど、今、日本の文化は世界の人々を魅了しているようです。そんななか桜が美しい時期に、南青山のセレクトショップ、イザ トウキョウで日本の文化を伝えるポップアップイベント「ゆりあの部屋×IZA」が開催されました。

西洋趣味を取り入れたカトレア柄のきものをまとったユリアさん。帯は1954年にはムッシュ ディオールが、2025年フォールコレクションでも採用された龍村美術織物の龍村平藏のもの。
西洋趣味を取り入れたカトレア柄のきものをまとったユリアさん。帯は1954年にはムッシュ ディオールが、2025年フォールコレクションでも採用された龍村美術織物の龍村平藏のもの。

「ゆりあの部屋」はファッション&カルチャーイベントにも多数出演されている、DJ、きものスタイリストのマドモアゼル・ユリアさんのYouTubeチャンネル。ライフスタイルやきものを楽しむヒントを発信されています。今回はユリアさんによる人気コンテンツと、田中タキさんによるイザのスペシャルコラボレーション。

会場のイザ トウキョウ。
会場のイザ トウキョウ。

マドモアゼル・ユリアさんはきものスタイリング、着付け教室のほか、芸術・工芸の分野でも日本の伝統文化の魅力を伝えています。古き良き日本の文化を魅力的に紹介する彼女の活動は、日本文化に馴染みがなかったり、敷居が高いと思っている若い人々はもちろん、大人世代にも新しい刺激に。

帯留めやかんざしのあしらいも和装の醍醐味。
帯留めやかんざしのあしらいも和装の醍醐味。

なんといってもレトロななかにモダンな感性が光る、彼女独自の審美眼が魅力です。以前とある仕事でご一緒するなかでも、ものづくりへの探究心と美意識へのこだわりを目の当たりにし、だからこそユリアさんを介して伝えられる日本文化は輝きを放つのだとしみじみ。

カクテルではシテ方観世流 能楽師 大槻裕一さん、能楽大倉流小鼓方 大倉伶士郎さんによるパフォーマンスも。
カクテルではシテ方観世流 能楽師 大槻裕一さん、能楽大倉流小鼓方 大倉伶士郎さんによるパフォーマンスも。

今回のイベントは彼女が選んだ日本の伝統的なきものと、ヌメロ ヴェントゥーノやニナ リッチ、パトゥなどイザがセレクトする最新モードが共演。歳を重ねるごとに日本の文化や伝統を体現できるきものにも憧れを抱くようになったという、文化香る街、金沢出身のイザの代表、田中タキさん。「世界のモードと日本のきものをコラボレーションさせたい」という夢を、普段から交流のあるユリアさんとともに実現しました。

履物 関づかのお誂え会も開催。
履物 関づかのお誂え会も開催。

京都の老舗織物メーカー、川島織物、青山のアンティーク&リユースきものサロン、壱の蔵、和洋ボーダレスなコートを提案するコトワ、京都・岩倉にアトリエを構える履物 関づかなどが参加。そこにユリアさんのきもののプライベートコレクションも紹介されました。どれも趣味のいいアイテムばかりで眼福の時間。特に和洋の境界線を超えて融合した華やかなイザのドレスと、ユリアさんがコラボした川島織物の帯のディスプレイは、きものを着る機会がほとんどない私も触発されるものでした。

ヌメロ ヴェントゥーノのドレスと、ユリアさんがコラボした川島織物の帯。
ヌメロ ヴェントゥーノのドレスと、ユリアさんがコラボした川島織物の帯。

ジマーマンのプリントドレスと、ユリアさんがコラボした川島織物の帯。
ジマーマンのプリントドレスと、ユリアさんがコラボした川島織物の帯。

「きものを纏うとその柄や文様の持つ意味や日々移り変わる季節との関係から、今まで気づかなかったことや、忘れていたことを教えられ、日々ワクワクすることが増えていきました。お洋服が大好きな私のワードローブのチョイスに”きもの”が入ってから、ファッションとしてのスタイリングの幅だけでなく、いままでの生活に新たな視点が加わり、世界がもっと鮮やかに豊かに広がりました。きものは私をエンパワーメントし、本当の自分に出会わせてくれた衣服だと思っています」とユリアさん。今後も継続して開催する予定だそう。

(左から)イザ代表、田中タキさん、エリー・ローズさん、マドモアゼル・ユリアさん、松田ゆう姫さん。
(左から)イザ代表、田中タキさん、エリー・ローズさん、マドモアゼル・ユリアさん、松田ゆう姫さん。

カクテルにはそれぞれのセンスできものをまとったエリーローズさん、松田ゆう姫さん、すみれさんなども来場。イベントの模様はYouTubeチャンネル「ゆりあの部屋」でぜひご覧ください!

Profile

古泉洋子Hiroko Koizumi コントリビューティング・シニア・ファッション・エディター。『Harper's BAZAAR』『ELLE Japon』などのモード誌から女性誌、富裕層向け雑誌まで幅広い媒体での編集経験を持つ。『NumeroTOKYO』には2017年秋よりファッション・エディトリアル・ディレクターとして参加した後、2020年4月からフリーランスとしての個人発信を強め、本誌ではファッションを読み解く連載「読むモード」を寄稿。広告のファッションヴィジュアルのディレクションも行う。著書に『この服でもう一度輝く』(講談社)など。イタリアと育った街、金沢をこよなく愛する。
Instagram: @hiroko_giovanna_koizumi
 

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