humの彫金ワークショップでシルバーリング製作を体験! | Numero TOKYO
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humの彫金ワークショップでシルバーリング製作を体験!

モダンでありながら温かみを感じる日本のジュエラーとして、ファッショニスタから支持を得るブランド、hum(ハム)。先頃、直営店のhum JINGUMAE atelier & shopがリニューアルしました。ショップのヴィンテージな雰囲気とともに、話題となっていたのがアトリエで開催されている彫金教室。6月のスタート以来、連日予約で満席が続いていると噂になっていたワークショップを、早速体験させていただきました。

hum JINGUMAE shopの内観
hum JINGUMAE shopの内観


ご存知のとおり、ジュエリー製作はとても細かい作業。職人の方々はキャリアを積むなかで、どうしても年齢と共に視力の問題に直面してしまうそうです。そこで職人のセカンドキャリアも考え、humがプロデュースする彫金教室をスタートしたのだそう。プロを志す人向けの本格的なレッスンから、1~3日のプログラム、手持ちのジュエリーをリモデルするワークショップも。私は1day 約2.5時間でシルバーリングを製作する初心者向けのコース(¥16,500)を選択しました。指導だけでなく、実際に仕上がったリングが自分のものになるなんて嬉しいですね。

何事もカタチから(笑)。おしゃれ職人然としたエプロンを借用し、気分を盛りあげます。まず最初はデザイン選び。3.5、5.5、7.5mmで用意されているリング幅は予約時に事前選定する仕組みです。私は普段ジュエリーはイエローゴールドが主体なので、シルバーなら少しボリュームが欲しくて7.5mmに。仕上げ加工は鏡面も選べましたが、humらしいハンドメイド感が欲しくてマットなヤスリを、そして石留めは五光をチョイスしました。五光のデザインは八角星。幸運を招き、悪霊を払うといわれています。

ワークショップスタッフの小野先生の指導のもと、主にどの指に着けるのかを決めてサイズを確定し、リングを芯金に挿し、ウッドのトンカチでトントントン! 今回0.5サイズまで調整できたので、指にぴったり合って自然と着用頻度が増えています。


そこから歯医者さんを連想させる道具で磨きの作業へ。板に腕を固定しながら、回転する道具をリングに添わせるのがなかなかに難しい……。でも無心で集中できる、こういう作業、意外に好きなんです。途中途中、先生にサポートいただきながら、工具で表面に斜めにヘアライン状の表情を加えていきます。この手仕事が感じられるハンドメイド感がhumらしくていい感じです。





難易度が高いダイヤモンドのセッティングは、偶然アトリエにいらした代表の貞清さんにお任せすることに。非常に細かい作業なので顕微鏡で拡大しての作業。金属の接合面とは反対の部分にセットします。五光の輝きラインの彫刻は、フリーハンドです。一発勝負なのにさすが! 





ダイヤモンドのセッティングは黒板に図解いただき、あらためて納得。再び表面に工具で表情を加えるフィニッシュを行い、完成です。



自分が参加して仕上がったリングは、質感も相まって何とも言えない愛着が湧いてきます。今回は一人で参加しましたが、このプログラムはペアでの参加(二人で¥33,000)もおすすめです。結婚指輪や、親子や友人でのペアリング製作が良き記憶となり、絆が深まりそうです。最後に今さらですがhumのブランド名は、hummingから。この自分だけのリングを身に着けるたびに、心のなかでうふふと弾む気持ちを噛み締めています。



詳細はhum JINGUUMAE workshopをご覧ください。みなさんもぜひトライしてみてくださいね!

Profile

古泉洋子Hiroko Koizumi コントリビューティング・シニア・ファッション・エディター。『Harper's BAZAAR』『ELLE Japon』などのモード誌から女性誌、富裕層向け雑誌まで幅広い媒体での編集経験を持つ。『NumeroTOKYO』には2017年秋よりファッション・エディトリアル・ディレクターとして参加した後、2020年4月からフリーランスとしての個人発信を強め、本誌ではファッションを読み解く連載「読むモード」を寄稿。広告のファッションヴィジュアルのディレクションも行う。著書に『この服でもう一度輝く』(講談社)など。イタリアと育った街、金沢をこよなく愛する。
Instagram: @hiroko_giovanna_koizumi

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