「Van Cleef & Arpels」がサポートする学校で、ジュエリーの旅へ | Numero TOKYO
Fashion / Editor's Post

「Van Cleef & Arpels」がサポートする学校で、ジュエリーの旅へ

自分人生の第何シーズンかに、実はジュエリーデザインに携わってみたい!と密かに思っておりました。とにかくあの輝きの裏にあるドラマに心惹かれるのです。そんななか、「Van Cleef & Arpels(ヴァン クリーフ&アーペル)」による「レコール」というジュエリーと宝飾芸術の学校で学ぶというまたとない機会をいただき、出かけてきました。

「レコール」とは2012年に設立された、ジュエリー文化を継承することを目的にした一般参加型の教育機関です。NY、香港、ドバイなど各都市期間限定で開校し、世界を巡回しており、東京は今回で2回目。 テーマは①サヴォアフェール(匠の技) ②ジュエリーの芸術史 ③原石の世界の3つ、トータル15の講義から、事前登録で興味のあるものを自由に選べる仕組み。ジュエリーの歴史や原石を知ることにも興味津々でしたが、今回は日本では初めて開かれる、なかなか体験できない《ハイジュエリーにおけるグワッシュ画・色彩編》を受講しました。

まず用意されていたのが、まるで研究者のようなレコールロゴ刺繍入り白衣。袖を通せば自ずと気も引き締まり、ミラコレ帰りの時差ボケも何処へやら。

グワッシュ画とはデザイナーが考えたジュエリーを正確に再現するための画で、メゾンには専門の職人がいるそうです。ジュエリー好きの方なら、デザイン画のようなものを見たことがあると思いますが、1枚を仕上げるのに1週間もかかるのだとか。

カラージェムのカボションカットとファセットカットの2種類を、先生にレクチャーされながら実際に描いていきます。直径1〜2cmの小さな円に、左上から光が照らされている前提で、宝石の色合い、透明感、輝き、丸みを表現。個人的に大好きなカボションなのに、あの触れたくなるような丸みを描くのは想像以上に難しい! 

3時間近く集中して、この3つの小さな宝石を描きあげる作業は、なんというかミラノから帰ってきたばかりというのに、また違う旅に出かけたくらいのリセット感がありました。

同時開催されているハルミ・クロソフスカ・ド・ローラ作品展、アールヌーヴォー ジュエリー展、またルイ14世が所有した行方知れずのダイヤモンドの復元など、3つのエキシビションとサロンでの文献閲覧は期間中無料で鑑賞可能。

残念ながら今回は3月8日(金)までで受講はほぼ満席ですが、展覧会だけでも観る価値ありです。

「レコール ジュエリーと宝飾芸術の学校」日本特別講座
会場/京都造形芸術大学 外苑キャンパス
住所/東京都港区北青山1−7−15
開館時間/11:00〜18:00  
URL/https://jp.lecolevancleefarpels.com/ja/

Profile

古泉洋子Hiroko Koizumi コントリビューティング・シニア・ファッション・エディター。『Harper's BAZAAR』『ELLE Japon』などのモード誌から女性誌、富裕層向け雑誌まで幅広い媒体での編集経験を持つ。『NumeroTOKYO』には2017年秋よりファッション・エディトリアル・ディレクターとして参加した後、2020年4月からフリーランスとしての個人発信を強め、本誌ではファッションを読み解く連載「読むモード」を寄稿。広告のファッションヴィジュアルのディレクションも行う。著書に『この服でもう一度輝く』(講談社)など。イタリアと育った街、金沢をこよなく愛する。
Instagram: @hiroko_giovanna_koizumi

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