年末年始の集いに! 褒められる泡のおもたせ、フランチャコルタ3選 | Numero TOKYO
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年末年始の集いに! 褒められる泡のおもたせ、フランチャコルタ3選

家族や仲間と集う機会が増える年末年始ですが、状況的にもまだ家での集まりが多そうです。でもホリデーシーズンだから、いつもより華やかに彩りたい! そこでイタリア好き、お酒好きが高じてNumero.jpでイタリアワイン連載も担当する私が、ギフトにすれば絶対褒められる、イタリアの泡、フランチャコルタをご紹介したいと思います。

フランチャコルタとの出合いは、数年前、日本事務局のお誘いで、北イタリアの現地取材にお邪魔したのがきっかけ。それまでスパークリングなワイン=シャンパン(間違い表記がそのまま定着する、日本あるあるです。正しくはシャンパーニュですね)という大いなる無知、誤解のままガブガブ飲んでいました。実際にワイナリーを訪れ、どのようにつくられているのか、またワイン造りへの思いを伺い、土地に密着した味わいや世界観に魅了され、少しずつ勉強するように。

ミラノから車で小一時間の美しいフランチャコルタ地方。
ミラノから車で小一時間の美しいフランチャコルタ地方。
詳細な話は専門的でもあるので、簡単にお伝えするとフランスのシャンパーニュ同様、瓶内二次発酵でつくられる発泡系ワインのスペイン版がカヴァ、そしてイタリア版がフランチャコルタです。イタリアらしい親しみやすさ、最初の乾杯だけでなく食事中ずっとフランチャコルタでも苦しくない、きめ細やかな泡。そしてブドウ本来の味わいを楽しめ、加糖も少なめでOKなことも高ポイント。さらにピュアな味わいを楽しめる、ノンドサージュという加糖していないものもおすすめです。
2021年第73回エミー賞授賞式
2021年第73回エミー賞授賞式
何より嬉しいことにコスパがいい! しかもミラノファッションウィークや、アメリカテレビ界でもっとも権威のあるエミー賞のオフィシャルパートナーにも選ばれており、ボトルやエチケットのセンスもモダン。そんな華やかなフランチャコルタのワイナリーは100以上。今回はそのなかから厳選した3本をご紹介します。

1.カ・デル・ボスコ キュヴェ・プレステージ・エディツィオーネ43

フランチャコルタの顔ともいえるワイナリー「カ・デル・ボスコ」が、その技術をさらに高めて、代表的なキュヴェ・プレステージをより洗練された味わいに進化させ、2021年秋に新しい顔としてカ・デル・ボスコ キュヴェ・プレステージ・エディツィオーネ43を発売。オーガニック認証を受けた130の畑のブドウ(キュヴェ)をブレンド。収穫したブドウを独自開発した“ベリースパ”により洗浄し、不純物を洗い流してから醸造。洗浄することにより極限まで酸化防止剤の使用を抑えることができる画期的なシステムを導入しています。

これまで以上に味わいの洗練度を高めており、特徴的なボトルのフォルムも含めて、ギフトにすると喜ばれるはず。750ml ¥5,500(参考小売価格)

2.ベルルッキ’61 ナチューレ ロゼ 2011

貴族のグイド・ベルルッキが醸造家とともにフランチャコルタを生み出した老舗ワイナリー「ベルルッキ」の一本。社名を冠したベルルッキ’61シリーズのロゼは、ピノ・ノワールとシャルドネをブレンドし、補糖していないピュアな味わいを楽しめます。ワンランク上のヴィンテージ入りで、ギフトパッケージ付きの特別感のあるフランチャコルタ。750ml (ギフトボックス付き)¥11,858(参考小売価格)

3. バローネ ピッツィーニ エクストラ ブリュット”アニマンテ“

元ミシュラン2つ星のスターシェフが、約30年前にフランチャコルタ最古のワイナリーを継承し進化させた自然派ワイナリー「バローネ ピッツィーニ」。こちらは引き締まった美しいシェイプを持った純度の高い果実味が楽しめる1本。アカシアのハチミツ、アプリコット、ドライフルーツの香りを持ち、フローラルでクリーミーな味わいが特徴。少人数でも飲みきれるサイズが魅力的なハーフボトルも展開。このワイナリーの補糖していないブリュット ナチュレも辛口でおすすめです。750ml¥4,840 375ml¥2,662(ともに参考小売価格)

●お問い合わせ先、購入可能な主なECサイト

カ・デル・ボスコ キュヴェ・プレステージ・エディツィオーネ43
フードライナー 
Tel/078-858-2043

ベルルッキ’61 ナチューレ ロゼ 2011
伊藤忠食品 
Tel/0120-747-477

バローネ ピッツィーニ エクストラ ブリュット”アニマンテ“
アルカン 
Tel /03-3664-6591

Franchacorta
URL/franciacorta.net

Profile

古泉洋子Hiroko Koizumi コントリビューティング・シニア・ファッション・エディター。『Harper's BAZAAR』『ELLE Japon』などのモード誌から女性誌、富裕層向け雑誌まで幅広い媒体での編集経験を持つ。『NumeroTOKYO』には2017年秋よりファッション・エディトリアル・ディレクターとして参加した後、2020年4月からフリーランスとしての個人発信を強め、本誌ではファッションを読み解く連載「読むモード」を寄稿。広告のファッションヴィジュアルのディレクションも行う。著書に『この服でもう一度輝く』(講談社)など。イタリアと育った街、金沢をこよなく愛する。
Instagram: @hiroko_giovanna_koizumi

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