東信「今月のフラワー」新たなる創造
東信が手がける「Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)」本誌の連載企画「今月のフラワー」。強さやエネルギーを秘めた、花本来の本質的な美しさをアートで表現する。vol.91は、夏の栄華の余韻を再構築した新たなる創造。
ヒマワリ
キク科。北米のテキサスやカリフォルニアが原産地。種からヒマワリ油を採取するなど用途の広い作物でもある。
チューリップ (テタテタ)
レッドカサブランカとも呼ばれ、迫力のある姿で濃赤色の大輪の美しい花を咲かせる。
パフィオペディラム
ラン科。東南アジアを中心とする熱帯〜亜熱帯に分布。ギリシャ語のパフィア(ヴィーナス)とペディロン(サンダル)が名の由来。
東信(あずま・まこと)
1976年福岡県生まれ。2002年より花屋を営み続け、現在は東京・南青山にてオートクチュールの花屋「JARDINS des FLEURS」を構える。また、フラワーアーティストとして国内外で精力的な活動を展開。05年からニューヨーク、パリ、ドイツなど海外を中心に個展を開催。09年、植物の可能性をさらに追求する実験的植物集団「東信、花樹研究所」を立ち上げ、植物をキーワードにさまざまな分野で幅広く活動。東のすべてにおける活動は花・植物のみが有している最も神秘的な形を見つけ、それを美的なレベルに変換し表現することで、植物の価値を高めることに一貫している。
Artwork:Makoto Azuma
Photo:Shunsuke Shiinoki