東信「今月のフラワー」Roses in a Copper Vase
東信が手がける「Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)」本誌の連載企画「今月のフラワー」。強さやエネルギーを秘めた、花本来の本質的な美しさをアートで表現する。名画の中に生きる花々を今に再現したら…vol.111は、クロード・モネ『Roses in a Copper Vase』へのオマージュ。
バラ バラ科バラ属。古代から美の象徴として愛されてきた。北半球の温帯域に広く自生。つる植物で葉や茎にトゲを持つものが多い。 カスミソウ ナデシコ科。地中海沿岸からアジアにかけて125種ほど分布。高温多湿に弱い繊細な花。 ハマナデシコ 海岸や崖に生育。夏から秋にかけて咲くためナツナデシコとも呼ばれる。 東信(あずま・まこと) 1976年福岡県生まれ。2002年より花屋を営み続け、現在は東京・南青山にてオートクチュールの花屋「JARDINS des FLEURS」を構える。また、フラワーアーティストとして国内外で精力的な活動を展開。05年からニューヨーク、パリ、ドイツなど海外を中心に個展を開催。09年、植物の可能性をさらに追求する実験的植物集団「東信、花樹研究所」を立ち上げ、植物をキーワードにさまざまな分野で幅広く活動。東のすべてにおける活動は花・植物のみが有している最も神秘的な形を見つけ、それを美的なレベルに変換し表現することで、植物の価値を高めることに一貫している。
Artwork:Makoto Azuma
Photo:Shunsuke Shiinoki