美容好きの美容生活 vol.18 Kie Kiyohara「テクスチャーで選ぶコスメ」
美容のプロがお気に入りコスメをピックアップする連載。メイクアップアーティストのKie Kiyoharaが、質感を楽しめるアイテムをセレクト。(『ヌメロ・トウキョウ(Numero TOKYO)』2020年5月号掲載)
世は多くのコスメブランドで溢れています。そして今の時代、海外コスメも気軽に手に取ることもできるようになりました。仕事柄、新商品を試す機会が多いのですが、個人的には、面白いテクスチャーの商品に出合えたとき、すごく嬉しくなります。 パウダー製品が多いコスメ業界ですが、リキッドやホイップ、クリーム状のチークには、明らかにパウダーとは違った良さがあります。そのほかシアー、マット、パール、グリッター、オイルなど、たくさんの質感があります。
仕事をするうえで、私は質感をとても大切にしています。マットなリップを使用した場合は、別の箇所にツヤを取り入れるとより一層マットが強調され、美しく見える。このように、それぞれのテクスチャーを引き立てることを心がけています。質感を使い分けることで、カジュアルにもフォーマルにも大きく印象を変えることができ、立体感や透明感も演出できる。特に今は目元、口元、そして頬にも使えるマルチなクリーム状のコスメなどもたくさん出ているので、使い方次第でいろんなメイクができます。
今は“色で選ぶ”と同じように、“質感で選ぶ”ことができる楽しい時代。これから、どんなものが出てくるのかとても楽しみです。
セレブリティからラブコールが絶えないメイクアップアーティスト、ローズ・マリー スウィフトが生み出した人気のハイライター4色が詰まったパレット。天然成分で肌に栄養補給しながら、自然な輝きを纏って。
チェリーオイルをたっぷり配合し、唇のケア効果も抜群。透けるようなコーラルで、みずみずしい春らしさをプラスして。
マットリップの領域を極限まで押し広げたシリーズは、唇にピタリとフィットする質感に鮮烈な色味と美しいマット感を長時間キープ。深みを湛えたバーガンディ色。
2つの異なるグリッターを採用し、スパンコールみたいに光の煌めきでモードな目元へ。アクセサリー感覚で楽しめるシルバーのアイシャドウ。
Photo : Maya Kajita Text : Kie Kiyohara Edit : Hisako Yamazaki