田中杏子のリアル・モード 「the craft of aesthetics」
2024年春夏コレクションを賑わした革新的なクラフツマンシップと巧みな技術が注がれたルックはまるでアートピース。日常にも取り入れてみたい華やかな美学の詰まったスタイリングを。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2024年6月号掲載)
高貴なリラクシングスタイル
繊細なプリーツ加工が全体に施された自由なムードが溢れるドレス。パフスリーブが合体したようなグローブにバングルを両腕にプラスして、ドラマティックに纏って。
フェミニンに魅せる、洗練されたモダニティ
半肩を見せたアシンメトリーシャツと、ボリュームのあるフリルをグラデーションに仕立てたスカートで、現代にアップデートしたパリシックなスタイルを披露。主役に引き上げてくれるスタイリングと煌めくパールアクセサリーで品格を漂わせて。
バレリーナのように、曲線美を纏って
カットワークされた曲線から肌が覗くエレガントなティアードドレス。スカート部分は、花びらのようにいくつものラッフルが施され、堪能的な雰囲気へと誘う。
コンポジションで魅せる、気鋭なアートピース
「FF」ロゴに遊び心を加え、抽象芸術のようなデザインに落とし込んだハイネックトップと、右サイドに同柄のスカーフが合体したようなスカート。レトロなカラーブロッキングが大胆なルックでローマの女性のように自分らしさを謳歌したい。
優雅に揺れる躍動感
たっぷりとシアー生地を使用したエアリーなドレス。大胆なギャザーが袖に施され、より一層ラグジュアリーさを高めたエレガントな印象に。
エフォートレスに纏う気品
ヴィーナスフライトラップが大胆に描かれ、大きく開いた背中が開放的なトップと、同柄のフレアスカート。ストーンがあしらわれたサンダルとエスカルゴのようなピアスを合わせて、リゾートを彷彿とするリラクシングなスタイルの完成。
精緻なディテールに包まれて
クラフツマンシップが詰まったドレスは、立体的な花のペタルを幾重にも重ね、肌が覗くデザイン。ハンドメイドの革新を感じるルックでフェミニンに昇華する。
ブルーの輝きを宿すマーメイド
ラインストーンのついたフリンジがアクセントのトップと、刺繍が煌めくシースルー素材を重ねたスカート。トップとリンクする大ぶりなピアスと波線を描いたネックレスを合わせて存在感を発揮する。
エキセントリックなパターンで魅了する
ブランドが得意とするエキゾティックな柄を駆使したフラワーモチーフのトップ。レザーをふんだんに使ったフルワイドなパンツとの絶妙なバランスがたまらない。
ドリーミーに魅せる造形美
オーガンジーでできた花をいくつも連ね、体を包みこんだルックはマスターピース。花々が咲き誇るドレスには、グラディエーターブーツを合わせて、コントラストを効かせスパイスアップ。
個性を放つ、贅沢なシークインレッド
全体をエッジィな赤いシークインで埋め尽くし、アシンメトリックに裾が長く仕立てられたドレスに、パンプスとレギンスが一体化したアイコニックなパンタレギンスはブラックでスタイリングを引き締める。パーティーシーンで視線を奪って。
Photos:Yusuke Miyazaki Fashion Director:Ako Tanaka Hair:Yusuke Morioka Makeup:Shinobu Abe Model:Asia Zebracka Edit:Shomi Abe