岸本佳子のモード24/7 vol.1「one with nature」
新たに始まったファッション連載「岸本佳子のモード24/7」。24/7= 四六時中、モードに夢中! という熱い思いが込められている。今号では、自然の美しさがインスピレーションソースとなった2024年春夏コレクションのルックに注目をした。どこか別世界のような、ファッションの生態系を覆す岸本佳子が提案するスタイリングを堪能してほしい。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2024年4月号掲載)
自分らしさを謳歌する花束の魅惑
立体的なシルエットを生み出すリサイクルポリエステル素材で仕立てられたプリーツドレス。ダークカラーに潜む、繊細な花柄がミステリアスに視線を惹きつける。
可憐な装飾が織りなすフェミニニティ
バロック調の立体的な花がいくつも連なる装飾から肌が覗くルック。ボトムに合わせたのは、トレンドのマイクロミニのショーツ。ヘルシーにありのままの自分を表現して。
風が運ぶ穏やかなリラクシングムード
細かなプリーツが施された優雅なシルエットのベアドレス。パールをポイントにあしらったシューズとアクセサリーをプラスして、センシュアルに風に揺らいで。
エネルギー溢れる個性を開花
柔らかなドレープに表情を与えたルイ・ヴィトン。まるで黄色い蕾から花が咲いたようなトップとストライプパンツを合わせたルックを披露。大きな一輪の花のように、凛とした佇まいで魅了する。
自然が奏でる存在感のある色彩
白いレースの上に遊び心ある色使いの花がハンドペイントされた、コート、トップ、パンツの3点をレイヤード。大胆なカメリアのリングをプラスして、洗練されたアリュールを放つ。
フリンジに潜むエレガントなフラワー
フラワープリントが施されたフリンジシャツとテーラリングが美しいショートパンツをオン。プラダのクラフツマンシップが詰まったルックはモードな表情を魅せながら、創造性を秘めた別世界へと誘う。
透ける純白、モードなフェアリーテール
モノクロ写真からインスピレーションを受けたドルチェ&ガッバーナの春夏コレクション。チュールでできたアンダーウェアに襟のついたレーストップとタイツを重ね、女性の身体のラインがセンシュアリティを醸し出す。
フェザーに触発されたスタイルイノベーション
まるで孔雀を連想させるルックは、ラバンヌの得意とするパーツを繋ぎ合わせる製法をウッドに用いて、ドレスとケープで立体的なシルエットを構築。プリミティブなデザインのグラディエーターブーツを履き、さらにモードに昇華。
繊細なディテールを纏う、赤色に透けるエレガンス
エネルギー溢れるディーゼルらしいシースルードレス。赤いジャージー素材を炙ったようなユニークなデザインでちょっぴりハードな印象に。ノーブルな佇まいで、芯の通った力強い個性が際立つ。
フラワーオアシスを浴びて、ロマンティックに魅了する
イングリッシュガーデンを彷彿とさせる、軽やかなボタニカル柄が描かれたドレス。大胆なバックスタイルでセンシュアルな抜け感をプラス。
Photos:Yeong Jun Kim Fashion Director:Yoshiko Kishimoto Hair & Makeup:Masayoshi Okudaira Prop Stylist:Yuusuke Ishii Model:Mamina Kagami Edit & Text:Shomi Abe