田中杏子のリアル・モード「evolve with color」
新フェーズへと突入した2021年春夏より、デザイナーからのポジティブなメッセージがこめられたルックを田中杏子がピックアップ。目の覚めるようなカラーやユニークなウェアを纏って、自由にファッションを謳歌したい。パワーを秘めた自然を舞台に、新たな視点から表現した、エネルギッシュなストーリーに魅了されて。(『ヌメロ・トウキョウ(Numero TOKYO)』2021年4月号掲載)
genuine mode
evolve with color
プレイフルなアスレジャー
近未来的なスポーツ競技場を舞台に、アクティブなルックが目立った今季のミュウミュウ(Miu Miu)。ブランド初期のデザインを反映した、ボディにフィットするシルエットのセットアップは、全身にエムエムパリスによるロゴが施され、オンリーワンの存在に。
伝統と交差するポップマインド
イギリスの海を着想源としたバーバリー(Burberry)は、永遠の定番アイテムであるトレンチコートを、インパクトのある鮮やかなブルーに。ビジューが施されたフィッシュネット風のベストを重ねれば、クラシックなシルエットに輝きが旋律を添えてくれる。
パワー・オブ・オーシャン
コレクションの65%をサステナブルな素材で構成し、ステラ マッカートニー(Stella McCartney)らしいエコフレンドリーなアプローチでアクティブな女性像を描いた今シーズン。力強いスピリットに満ちた、シェルプリントのドレスを纏って、明るい未来への希望を抱きたい。
ノスタルジック・ライムグリーン
日常生活におけるエッセンシャルなワードローブをモードに昇華したボッテガ・ヴェネタ(Botetga Veneta)。ノスタルジックなニットドレスは、編地が織り成す独特の厚みと立体感が、親しみやすさやクラフトの温もりを感じさてくれる。
フォルムで魅せるホワイトの可能性
フェンディ(Fendi)のルーツを辿った今回のコレクションは、思い出を紡ぐように繊細に表現されていた。インテリアをインスピレーション源としたパデッドデザインのセットアップは、メゾンならではの仕立ての美しさでラグジュアリーなムードに。
オレンジが際立たせる個性
クラシックでタイムレスなアイテムを、オーガニックコットンで仕立て上げ、型にはまらない美しさへと再構築したバレンシアガ(Balenciaga)。まばゆいばかりの太陽に映えるビタミンカラーのシャツを纏って、夏へのムードを高めたい。
夕焼けに輝く魅惑の輝き
クリエイティブ・ディレクターとして、マシュー・M・ウィリアムズ(Matthew M. Williams)が加わった新生ジバンシィ(Givenchy)のファーストコレクション。伝統的なエレガントさをベースに、直線的なフォルムのジャケットに合わせた煌びやかなシアードレスが、夕焼けにキラキラと反射する波のよう。
Photos:Yusuke Miyazaki Fashion Director:Ako Tanaka Hair:Kenshin for Epo Labo Makeup:Itsuki at Signo Management Drone Team:Hyndrone Model:Joli at Stage Model Edit & Text:Shiori Kajiyama