人気スタイリスト6名が提案! 最旬・白の着こなし術
混じりけのない白は、各々のフィルターを通すだけで見え方がまったく違う。モード上級者であるスタイリストの目から見える白は、どんな世界が広がっているのか。6人の着こなし術を参考に、自分流の白について考えてみよう。(『ヌメロ・トウキョウ(Numero TOKYO)』2020年5月号掲載)
Styling 1 by 岸本佳子
リアルクローズを小物使いでスポーティなモードに昇華
ブラック×キラキラでスパイスを
タイムレスなアイテムでスタイリングの幅を広げて
「柔らかい上質なレザー素材のスカートを中心に組んだスタイリングは、タイムレスに使える小物使いがキーポイント! スポーティなムードに、ブラックアイテムや煌めくジュエリーをプラスしてパンチを効かせてみて。厚手のデニムジャケットとソックスを合わせることで、カジュアルダウンも忘れずに」
Styling 2 by 渥美千恵
マニッシュに見せたい!
白と肌の見える分量を計算して圧倒的な女性らしさも取り入れて
ひねりのあるアイテムをさりげなく加える
「マニッシュなムードで白を着こなしたいなら、肌の見える分量やパーツを考えることが大切。カッティングが印象的なトップやショートパンツと合わせるなど、ひねりを加えれば、一気に女性らしさを高められる。ポイントとなるベルトを加えて、ちょっとしたアイデアも取り入れたい」
Styling 3 by 加藤彩
これが大人の異素材MIX
ちょっぴり冒険したアイテムも抜け感を足してモード指数を調節
計算された素材使いで旬な雰囲気をプラス
「白はクリーンでシンプルなカラーだからこそ、それぞれの素材のコントラストを楽しみたい。なぞるような曲線が美しいサテン生地のモードなトップスに、トレンドの半端丈のデニムパンツを合わせて抜けたカジュアルさを。潔いオールホワイトの足元には、フレッシュなネオンオレンジのシューズで遊びを効かせるのがオススメ」
Styling 4 by 清原あいか
裏テーマはセーラー戦士!?
甘めモチーフと辛めアイテムのMIXでウィットに富んだ着こなしを
フェザーでボリュームを出しつつ足元はスマートに
「白は極端にメリハリをつけることで、スタイル良く見せられる。ボリュームのあるフェザーベストで存在感を与え、足元にはサイハイブーツでスリムに見せるのがポイント。フェザー、キラキラ、ハー
ト……女の子が好きな甘いモチーフと、サイハイブーツやダメージショートパンツの辛口なアイテム。それらをミックスしてユーモアが効いたどの場でも主役になれるスタイリングにトライ!」
Styling 5 by 由田 静
ガーリーの中に強さを!
主張のあるアイテム同士でも白のトーンと素材感を合わせれば◎
フェミニンになりすぎないそのキーワードは線の太さ
「マニッシュなガールをイメージ。ガーリーになりすぎないためには、スカートのプリーツやセーターの網目は、大きいものを選ぶこと。白でも同じトーンに統一することで、主張の強いアイテム同士でもきれいにまとまり、構築的な可愛らしさを演出してくれる。温かみのあるパープルカラーとも相性抜群」
Styling 6 by 入江陽子
ナチュラルなムードを都会的に
リゾート感×モダンの組み合わせで程よい抜け感を作り出す
素材とシルエットの相乗効果を考える
「今季の白はナチュラルなムード。でもリゾート感満載になりすぎないよう、ショルダーコンシャスなコートやグラフィカルなシルエットのパールピアスなどのモダン要素を合わせることで、街でも着られるスタイルに。重いスタイリングにはあえて軽やかなシューズをチョイスして抜け感を出し、程よいリゾート感をのぞかせるのが今の気分」
Photos:Bungo Tsuchiya Hair:Hori Makeup:Akiko Sakamoto Cooperation:Propsnow Edit:Saki Shibata, Shiori Kajiyama