ファッションストーリー「楽園に辿り着いて」
ボタニカル柄やフラワー柄、カラフルなルックなど今季の春夏コレクションを彩った華やかなルックをピックアップ。ハンナ・スプレーをモデルに、フォトグラファーのガイ・アロチが独自のパラダイスを作り出した。(『ヌメロ・トウキョウ(Numero TOKYO)』2020年4月号掲載)
Fashion Story: paradise found
灼熱の太陽とグラマラスな女
トップスからシューズまで、ボタニカルパターンのオールセットアップで、ヴェルサーチェらしいセクシーなトロピカルムードを演出。ネオンピンクのカラーが小麦色に日灼けした肌によく映える。空に舞う優雅なリラクシングドレス
ピンクのグラデーションカラー×ストライプの、ロエベのラップドレス。軽やかな素材に加え、ベルトと特徴的に長いアーム部分の弛やかな揺れが、さらにエレガンスを感じさせる。
シネマチックなアーバンスタイル
パリの街並みの屋根やビルなどの影をプリントしたジャンプスーツはシャネルから。冷涼感あるブルー×ピンクで、グラフィカルなパターンが都会的。コンフィーな着心地だから、真夏のバカンスにもぴったり。
あの時代をビビッドに染め上げて
菖蒲のようなフラワープリントにはアールヌーヴォーが、ミニ丈やラウンドカラーなどには70sスピリットがふんだんに盛り込まれた、ルイ・ヴィトンのクラシックでエレガントなネオ・ブルジョワスタイル。オレンジ、グリーン、ブルーなどの鮮やかなカラーリングでリバティな思いを馳せて。
やんちゃなガーリースタイル
ミュウミュウの、フラワーやスプラッシュなどがリアルにペイントされたキャンバス地のドレスは、裾にフリルが施されるなど、ストリートとフェミニンを融合させたよう。胸元のカッティングから見せるため、あえてブラレットっぽくドレスの下にレイヤードしたカーディガンの着こなしが新しい。
南米に咲く花のように強くしなやかに
ジャマイカにあるラルフ・ローレンの自宅のガーデンに咲くトロピカルフラワーからインスパイアを得たという、シトラス、ピンク、イエローの眩いほどに色鮮やかなニット&スカート。夕陽を彷彿させるグラデーションのチェーン付きクリアバッグを合わせて常夏ムードに浸りたい。
Photos : Guy Aroch Stylist:Djuna Bel Hair:Maranda Makeup:Valery Gherman Production:Photobomb Production Model:Hannah Sprehe Photo Director:Maki Saito Edit & Text: Midori Oiwa