モデルがこぞって愛用する最旬ブランドBLK DNM(ブラックデニム)日本上陸! | Numero TOKYO
Fashion / Post

モデルがこぞって愛用する最旬ブランドBLK DNM(ブラックデニム)日本上陸!

BLK DNM(ブラックデニム)デザイナー、ヨハン・リンドバーグが想い描くパーフェクトデニムとは?

絶妙なフィット感と美しいシルエットで、瞬く間にモデルや女優を虜にしたニューヨークのデニムブランド、BLK DNM。その創業者とは、ディーゼルのデニム部門のインターナショナル・マーケティング・ディレクターとして、またテーラードにこだわったウエアからライフスタイルアイテムまで展開する自身の冠ブランド、J.リンドバーグ 創業者として、クリエイティブの手腕を発揮してきたヨハン・リンドバーグ氏だ。

ラインナップは実にシンプル。メンズ、レディスともに、現在4型を展開するデニムのほか、細部に遊び心が施されたライダースジャケット、そして極上の肌触りを追求するTシャツなど、ベーシックアイテムで構成し、洗練されたデニムスタイリングをトータルで提案している。

世界のファッションシーンで、たびたび話題となるBLK DNM 。その上陸を、東京のファッショニスタも待ちわびていたが、5月初旬、東京・銀座にBLK DNM POP UP STORE AT GINZA OPEQUEを期間限定でついにオープン(*5月14日までの開催)。オープン前夜のレセプションにはリンドバーグ氏も駆けつけ、多くのBLK DNMファンからの歓迎を受けた。
デニムという、シンプルでベーシックなアイテムを通して描き出す女性像、自ら撮影を手掛けるブランドヴィジュアル、そしてクリエイションの源に迫る。
──日本上陸を東京のファッショニスタも楽しみにしていました。いま、どんな思いですか?
「とてもエキサイトしているよ。東京にはファッション感度が高く、BLK DNMの世界観に共感してくれる女性が多いと思うから、実際にデニムを手に取って、履き心地を体験してもらえる機会は重要だ。ただ、僕はデニムを世界共通のファッションアイテムだと考えているから、都市ごとのマーケットにこだわることなく、世界中にBLK DNMの価値観を広めることが大切だと思う」
──改めてブランドコンセプト、そしてブランドが描く女性像を教えて下さい。
「デニムを中心として、レザージャケット、テーラードジャケットなどシンプルながら、デザイン、フィット感、素材など、トータルでバランスがとれたクオリティ高いアイテムを打ち出している。僕が思い描くのは、強くてインディペンデントな女性。デイタイムはスリムのデニムとレザージャケットをシックに着こなし、夜は仕立ての良いタキシードジャケットを合わせ、パーティを楽しむ。そういったライフスタイルを提案しているんだ」
BLK DNMの最大の特徴とは?
BLK DNMの最大の特徴とは?

──ブランドの最大の特徴とは?

「他にはないデニムのフィット感だと思う。パーフェクトなデニムを作るということはまるでワインを作るように非常に難しい。シェイプ、リベット、バックポケット、フィット感……、すべての要素のバランスがとれていなければならないんだ。僕の強みは、モデルの友人が多く、彼らがショップやオフィスに立ち寄ってくれるたびに試着して意見をくれること。そのフィードバックを元に微調整を重ねてきた結果、バランスの取れた理想のフィット感に近づくことができた。つい先日も仲の良いダリア(ダリア・ウェーボウィ)がニューヨークのショップを訪れたときに、色々と貴重な意見をくれたよ」

──公式WEBサイト内のコンテンツ『CLOSE-UP』では、印象的な写真を数多く掲載していますよね。
「写真は、もちろんBLK DNMの服でスタイリングしているが、ここで写し出したいのは服のシルエットやディテールではない。それを着ている人々のポートレイトなんだ。ヘアやメイクはほとんどせず、素の状態の彼らをね。被写体となってくれるモデルやアーティストたちは、皆、僕の良い友人でそれぞれの分野で活躍する素晴らしい人々だよ」
──それらのヴィジュアルはすべて自ら撮影を手掛けているのですよね?
「実はきちんとカメラに向き合ったのは、このブランドをスタートしたばかりの2011年8月のこと。これまで僕の親しい友人であるスティーブン・クラインやマリオ・ソレンティなど数多くのトップフォトグラファーと仕事をしてきたし、彼らを尊敬している。彼らの写真への考え方にインスパイアを受け、BLK DNMに関しては 、僕自身がどんなことを見て感じているのか、カメラのレンズを通して自ら表現すべきだと感じたんだ。僕の写真の活動を見て、ジゼル(ジゼル・ブンチェン)が一緒に仕事をしたいと声を掛けてくれた。東京滞在中にはアジア人では初めて、福島リラを撮影したんだ。ブログをぜひチェックしてほしいね」
──デザインのインスピレーションはどこから得るのでしょうか?
「BLK DNMではシーズン毎にテーマを打ち出すのではなく、既存のアイテムをベースに、本当に作りたいと思うアイテムを少しずつコレクションに加えている。僕にとって新たなアイデアは、人とのコミュニケーションから生まれる。撮影で被写体と向き合うとき、魅力溢れる友人たちと話しているとき、そういうときに彼らに着て欲しいと思うクリエイションが浮かぶことが多い。BLK DNMは僕にとって、クリエイティビティを探求するエンジンのようなもの。このブランドを通して、自分のビジョン、新たな出会い、といった人生の旅の続きを味わっているんだ」
NY発、注目のデニムブランドBLK DNM(ブラックデニム)が日本上陸!
NY発、注目のデニムブランドBLK DNM(ブラックデニム)が日本上陸!

リンドバーグ氏は、ブログ上で「デニムを作るために重要なのは、デニムと一緒に生きること。それは絶え間なく続く仕事」と独自の考えを語っている。
 
シンプルなファッションアイテムだからこそ、無限の可能性を秘めているデニム。その可能性を広げるためにリンドバーグ氏が続ける旅を、私たちはBNK DNMのクリエイションを通していつでも共有することができるのだ。

Interview&Translation:Etsuko Soeda Edit:Yukiko Ito

▶ デザイナー来日記念 Numero.jp限定プレゼント実施中!


information
HP/www.blkdnmcloseup.com
 
Photo&Edit:Yukiko Ito Interview:Etsuko Soeda

 

Johan Lindberg(ヨハン・リンドバーグ)
Johan Lindberg(ヨハン・リンドバーグ)

profile
Johan Lindberg(ヨハン・リンドバーグ)
スウェーデン出身。1990年から’96年まで、ディーゼル・デニムのインターナショナル・マーケティングディレクター、同USA社のCEOを務める。退社後、自身の名を冠したJ・リンドバーグを設立。2007年にブランドを売却、コンサルタントやスタイリストを経て、2011年2月、NYにてBLK DNMを創立。写真家としても活動。

▶ 最初のページへ

Magazine

JANUARY / FEBRUARY 2025 N°183

2024.11.28 発売

Future Vision

25年未来予報

オンライン書店で購入する