【Editor’s Letter】自分を信じて愛しているから、 躍動できるのです | Numero TOKYO
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【Editor’s Letter】自分を信じて愛しているから、 躍動できるのです

2025年1月28日(火)発売の『ヌメロ・トウキョウ(Numero TOKYO)』2025年3月号に寄せて。編集長・田中杏子からのエディターズレター。

女性たちの躍動に焦点を当てたいと考えたのは、恐れることなく前進し、才能を開花させ挑戦を続けている人が増えたからです。その姿勢が「社会に合わせてしなやかに生きている」のではなく「ルールは自分が決めていく。なぜなら私の人生だから!」と言い切る勇気と、逆風を恐れず自己表現できる潔い人が増えたからです。SNSでの仮面をかぶった心ないアンチになど「関わらないでいい、ただのモンスター」と捉え、躊躇せず自己発信を続けています。「大切なのは自分自身」と言い切って挑戦を続ける女性たちに賛美の声を送りたく、特集を組みました。

「新時代を創る女性10人」(本誌 p.90~)では、それぞれが自分のルールを持ち、時にはそれをも打ち破り、乗り越え、新しい自分を認め、自分にちょうどいい感じのペースで生きる女性たちを取材しました。各人各様の生き方があり、視点があり、人生観がありますが、自分を信じて活動しています。さらにはダメな自分や立ち止まる時間も許容し、ひたすら自分の声に耳を傾けています。大切なことは「肩肘張らず、周りになんと言われようと自分に忠実にいること」。それは自分を愛しているからこそたどり着ける境地なのだと思います。

自身の生き方を貫くファッションデザイナー 兼 アーティストのTOMO KOIZUMI 初のクリエイションブック『Stitching Dreams 夢を縫う』(講談社)。いかにして唯一無二の存在になったのか、その経験が書き記され、まさに次世代のクリエイターへのエール本ともいえます。特集内(本誌 p.110〜)のみょうじなまえさんが着用した存在感のあるレインボードレスはTOMO KOIZUMIのもの。
自身の生き方を貫くファッションデザイナー 兼 アーティストのTOMO KOIZUMI 初のクリエイションブック『Stitching Dreams 夢を縫う』(講談社)。いかにして唯一無二の存在になったのか、その経験が書き記され、まさに次世代のクリエイターへのエール本ともいえます。特集内(本誌 p.110〜)のみょうじなまえさんが着用した存在感のあるレインボードレスはTOMO KOIZUMIのもの。

自分がどう見られているのか、周囲の意見が気になるのは当然です。私も常にそのことに悩まされ、自分を見失いそうになってきました。でも、自分がどうしたいのかを見逃してしまうと、自己喪失のループに陥って心身が健全でいられなくなってしまうのだと気づかされました。「私は一体どうしたいの?」答えが見えないときは空中に放り投げ、答えが出てくるまでゆっくり待つことも必要です。この特集でわかったことは、躍動している女性はみな「私はこうしたい!」というイメージを持っていること。わからないときはそこも自分だと信じて受け入れています。迷ったり悩んだら、自問して自分の声を聴いてください。シンプルながら大切なポイントです。何といってもあなたの人生なのだから。

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Profile

田中杏子Ako Tanaka 編集長。ミラノに渡りファッションを学んだ後、雑誌や広告に携わる。帰国後はフリーのスタイリストとして『ELLE japon』『流行通信』などで編集、スタイリングに従事し『VOGUE JAPAN』の創刊メンバーとしてプロジェクトの立ち上げに参加。紙面でのスタイリングのほか広告キャンペーンのファッション・ディレクター、TV番組への出演など活動の幅を広げる。2005年『Numéro TOKYO』編集長に就任。著書に『AKO’S FASHION BOOK』(KKベストセラーズ社)がある。
Twitter: @akotanaka Instagram: @akoakotanaka

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