【Editor’s Letter】オシャレ本番の秋、 クローゼット計画スタートです。 | Numero TOKYO
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【Editor’s Letter】オシャレ本番の秋、 クローゼット計画スタートです。

2023年8月28日(月)発売の『ヌメロ・トウキョウ(Numero TOKYO)』2023年10月号に寄せて。編集長・田中杏子からのエディターズレター。

元気な社会が戻ってきて、外出の機会もグンと増えました。気兼ねなく食事をしに出かけたり、おしゃべりを楽しんだり、マスクなしでも違和感なく過ごせる機会が増えました。ポストコロナの新時代にやって来る「ファッションの秋」。あなたはどんなワードローブを選びますか。

今秋、気になったスタイルの一つがモードなオフィススタイルです。カーディガンやクルーネックニットを合わせたスタイリングやネクタイを用いたシャツスタイル、ジレやスーツ、ジャケットスタイルなど“オフィス風”を彷彿とさせるルックがずらりと並びました。ポイントは、“モードな”の飾り言葉。一筋縄ではいかないデザイナーたちの遊び心やエッセンスが随所にちりばめられているオフィススタイルなので「これでは仕事に行けないわね!」とファッションポリスに叱られてしまいそうな仕上がりなのですが、恐れることなかれ! 「そのスタイルでオフィスに行く勇気があるのかい?」とモード心を試されているわけではありません。オフィス気分がモードの中心に入ってきただけで、夜遊びやディナーに行くためのスタイルでもあるわけです。間違っても 「リクルートスーツ」に代わるものではありませんのでご安心を(Numéro TOKYO的観点では、最初の面接時にモードなオフィスルックで現れた人には、そのセンスの良さに「はい、採用!」と声を上げてしまいそうですが!)。

この流れがやって来た理由を考えてみました。長く続いたリモート生活から日常を取り戻したこともあり、控えめに自分らしさを演出したいという思いから黒やグレー、ブラウンなどの定番色が圧倒的に優勢です。着やすい、スタイリングしやすい、どこにでもフィットしやすいルックの一人勝ちといったところでしょうか。落ち着いた色だけにフォルムやデザイン、スタイリングに奇抜さを盛り込んではいますが、組み合わせさせ変えてしまえば本当にシック(もっと言えば地味)さをも演出できるし、アクセサリーや小物類で華やかさを添えることもできるのです。一粒で二度おいしい感じですね。そして長らく小物ブームの中心的存在としてトレンドを席巻していた小さくて何も入らないミニバッグに対抗して、働く活動的なレディよろしく何でも入っちゃう大きめバッグがそのスタイルを完成させています。しかも素材やデザインはとてもシンプル。時代を表していますね。

毎朝お世話になっている、私の健康と美のクローゼットより。選び抜かれた国産素材から採取された野生酵母を用いて吉野杉の樽で熟成発酵させた 1.「アミノンの酵母原液」 。酵母の醗酵によって発生するガスが充満しているので開栓時、シャンパンみたいにポンっと蓋が飛ぶので開栓にコツがいります。酵母原液に混ぜるのが国産一番搾り原料100%の 2.「こなゆきコラーゲン」 。これとともに 3.エーザイの「ヘルケア」 を飲んで、そのあとに 4.「SINTO リポソーム NMN」 と「SINTO リポソーム ビタミンC」 を服用。ちなみに胃腸の調子が良くないときには代謝アップに効く 5. 「飲む下地 基礎ブースター 万香粉」 を。ミルクに混ぜるとチャイのようになります。このすべて、私のエネルギーを上げてくれるものです。

さて、私の今秋のワードローブ計画についてですが、細めの黒いネクタイはクローゼットに眠っているものが見つからなければディオールヴァレンティノで購入しようと計画中。それに合わせる完璧な白シャツが一枚あれば、ニットでもジャケットでもコートでも今秋らしく仕上がります。ボトムには黒のスカート、パンツ、バミューダ、何でもさまになりますがブルーデニムも素敵ですね。リアルモード(本誌p.54〜)で撮影したサカイの水玉ブラウス&パンツの組み合わせはオーダー済みなので届くのを待つばかり。プラダのMTO(Made to Order)で注文したグレーのバッグと、長めのマフラーに細めのベルトを揃えれば今秋のオシャレ計画は完成しそうです。散財が怖いですが…。

毎シーズン、私にとってのワードローブ計画で欠かせないのが、初めてインタビューに応じてくださったHYKE(ハイク)の吉原秀明さんと大出由紀子さん(本誌p.78〜)の生み出すコレクション。クローゼットにはたくさんのHYKEアイテムがあるのですが、眠っているものはひとつもなくスタイリング頻度が高めで重宝します。トレンドや時代感を削ぎ落としたタイムレスなコレクションというのがその理由ですね。働く女性のハートをつかむ理由、インタビューして納得しました。ぜひご一読くださいませ。

オシャレ欲を満たす秋、到来! 今秋のクローゼット計画を始めませんか。

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Profile

田中杏子Ako Tanaka 編集長。ミラノに渡りファッションを学んだ後、雑誌や広告に携わる。帰国後はフリーのスタイリストとして『ELLE japon』『流行通信』などで編集、スタイリングに従事し『VOGUE JAPAN』の創刊メンバーとしてプロジェクトの立ち上げに参加。紙面でのスタイリングのほか広告キャンペーンのファッション・ディレクター、TV番組への出演など活動の幅を広げる。2005年『Numéro TOKYO』編集長に就任。著書に『AKO’S FASHION BOOK』(KKベストセラーズ社)がある。
Twitter: @akotanaka Instagram: @akoakotanaka

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