食通がこぞって訪れる予約困難なお店「メゾン・ド・ツユキ」 | Numero TOKYO
Life / Food

食通がこぞって訪れる
予約困難なお店「メゾン・ド・ツユキ」

今月のディッシュvol.99は「コンセプチュアル・ダイニング」をテーマに、おすすめの3軒をご紹介。

いまトウキョウ最注目は、コンセプチュアル・ダイニング。クローズドなスペースで楽しむ個性的な新スタイルレストランはコンセプト毎に楽しめるワンダーランド! 大好きな人たちと是非訪れて。 「コームーヤーンと青パパイヤのヤム」タイ米を砕いたものとタイ醤油、タマリンド、ココナツミルクでマリネした豚肉を直火で焼き、揚げた青パパイヤと野菜と和えたサラダ。¥2,000 メゾン・ド・ツユキ アジア料理からフレンチまで! 食で世界を旅するお店 月3日間のみ営業、場所は神楽坂。築70年の古民家の落ち着いた雰囲気があなたを包んでくれる。料亭として使われた後に、芸者の置き屋となり、大切に保存されていた町家に現オーナーがひと目惚れ。古民家の佇まいをそのまま残しつつ、水回りを快適にして、モダンで機能的なキッチンに改装した。料理を担うのは、オーナーである村上千砂さんと花野敬子さん。日本の食材を海外へ紹介し、メニューも開発するのが二人の本業だ。海外での豊富な食体験を形にできないかと考えていたとき、この古民家に出合い、月3日間だけのレストラン営業が閃いた。村上さんはタイ王立科学技術省から「タイデリシャス」大使に任命されたほど、タイをはじめアジア各国との関係が深い。花野さんは27年もの間フランスで食の仕事に携わってきた。

そんな二人が得意分野を生かし、メニューにはアジアとフレンチが並ぶ。リエットや牛肉の赤ワイン煮があるかと思えば、ソムタムや麻婆豆腐、坦々麺まで。アジア料理はハーブやスパイスの使い方が秀逸で、香り豊かな仕上がり。フレンチは「焼きビーフシチュー」といった、ひとひねりあるものも。営業する3日間は「食」に関心の深い人たちの予約で満杯だ。リピーターも続出中。料理と空間に加え、もてなす側の気持ちが「本物」だからだろう。その魅力にぜひ直接触れてほしい。

_Y5A8108.eps
_Y5A8108.eps

メゾン・ド・ツユキ
住所/東京都新宿区岩戸町22
TEL/03-6280-7143
営業時間/18:00〜21:30(L.O.)
定休日/月3回の不定期営業 
URL/tsuyuki.tokyo/index.html

※2017年11月現在来年4月まで満席。以降の予約ご希望の際は、「Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)」読者の方に限りWEBサイトtsuyuki.tokyo/contact/)から申込み可能。必ず「Numero TOKYO」を見たと書き込みを。

Photo : Masahiro Goda
Text : Mika Kitamura
Edit : Yuuka Shiomi

Magazine

JUNE 2024 N°177

2024.4.26 発売

One and Only

私のとっておき

オンライン書店で購入する