スティーヴ・アオキが今、ブランドを始動した理由は? 米原康正が直撃 | Numero TOKYO - Part 3
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スティーヴ・アオキが今、ブランドを始動した理由は? 米原康正が直撃

S「誰が薦めていたかって大切だし、自分自信も口コミからの影響をすごく受けるから、自分もいいものを見つけたときに配信することって大切だと思って実践している。YONEがレコメンドしているものもいつもすごく気にしている(笑)。最近だと360度カメラ。YONEがいいよって言ってくれたらそれは何よりも信用できる。そうやって集まって来た楽しい事実は自分の近いひとたちに広めたいと思うし、自分が与えている影響についてもいつも考えているよ。だから、影響は人から受けるもので、他のメディア(雑誌やテレビ)は、自分にとってはあくまでリマインダー。誰かがいいっていっていたモノや自分で見つけたものが改めてそこに載っていて、リマインドしてくれるみたいな意味になってきているかな」
Y「その考え方は一緒。僕の場合はその口コミの情報源として一番信じているのが10代の子たち。僕自身っていうよりも、彼らや彼女たちが何に興味を持っているか、何が好きで何を思っているかに焦点を当てている。情報過多って言われていてどこに対して信頼を持つのか見極めるのが大変な世の中だけど、そこは自分の中に指針があるからぶれない。スティーヴもぶれないから、どんどんフォロワーが増えているんだと思う。ツアーで各地を回っているときも、目の前にいる観客を楽しませて、SNSで遠くのファンともコミュニケーションをとって、本当にずっと動いているけど、このエネルギーが一体どこから湧いてくるのか原動力が知りたい。ご飯も食べないでやっていたりするのを近くで見ているから、心配になることもあるよ」
S「とにかく今を大切にしているからかな。アメリカの街にいると、ひとつひとつのことが一瞬で過ぎ去ってしまって、覚えていないことも数々ある。そのくらい時間が経つのは早いから、今を非常に大切にしている。『The Power of Now』という本から影響を受けて作ったシングルがあるんだけど、そのくらい『今』が持つ力を信じている。未来は何が起こるか分からない。過去は過ぎ去ってしまったことだから、今を一番大切にするんだって思ってることが、自分を動かすんだと思う。今回のアジアツアーもそんな訳で予定を詰め込んだから、ひとつの都市に数時間しかいないみたいな状況もあったけど、一瞬一瞬を全力で過ごしたよ。どうしても視点が狭まってしまって各地での思い出みたいなものは作れなかったりするけど、例えば名古屋ではホテルに着いて和服の格好をした女性を見たこととか、福岡といえばラーメンがインプットされていたからそれを食べてみたりして、地方の印象もしっかり僕の中には残っている」
Y「自分もファンサービスはすごいと思っていたんだけど、こんなにファンにやさしいやつはいないなと。スティーヴを見ていると、それどころじゃないなって」
【大切なことだから意味を持たせて記録として残したい】

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