AKIRA「芝居なんか絶対やりたくない!って思ってました(笑)」 | Numero TOKYO - Part 3
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AKIRA「芝居なんか絶対やりたくない!って思ってました(笑)」

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──では、俳優として出合った作品で、これは自分にとって大きかったというものはありますか?

「園子温監督の映画『ちゃんと伝える』という作品です。監督から言われた『何もしない勇気を持て』という言葉は、僕の原点になっています。芝居をするときって、どうしても『ここで見せなきゃ』って、ついつい大げさにやりたくなるんです。でも園子温監督は、そうじゃなく、ただ突っ立ってるだけでいいんだと教えてくれた。実は、その“何もしない”はとても難しいことなんですけど、それだけに強く心に残っています。それに監督は、映画を撮り終わったとき、僕に全てのラッシュ(※編集用の映像)をくれたんですよ。『何かあったときは、これを見て、もう一度自分を見つめ直せ』って。作品が終わったからOKではなく、終わったからこそ厳しい言葉をくれた。そこにすごく愛情を感じましたね。こういう仕事は、妥協しようと思えばいくらでもできてしまう。でも、そこでいかに自分を追い込んで、作品や役柄と誠実に向き合いながらやっていくかが大事。それを学べたのが今の僕にとって、とても大きかったと思います。今でもあの時の自分を基準にすることがありますね。この先経験を積んでいっても、小手先だけの表現者にならないように、下手でもいいから気持ちを表現しようと思っています」

──俳優として、EXILEの一員として、2014年の展望は?

「まだまだ未熟者ですが、自分なりの想いを込め、作品のメッセージを伝えるということを大事にしようと。何故この時代にこのタイミングでこの作品を届けるのかというのは、芝居もEXILEの活動もすごく似ている気がします。グループもHIROさんが勇退して、ここからが一つの正念場です。HIROさんがプロデューサーとしてイメージするエンターテインメントや思いを、プレイヤーとして代弁していくのは僕ら。もっと強い自覚と意識を持って、皆さんに楽しんでいただける作品やステージを届けていかなければと思っています」

AKIRA(あきら)

1983年生まれ。EXILEパフォーマー、俳優。2006年3月、舞台『あったくNo.1』で俳優デビュー。同年6月、EXILEに加入。09年に初主演した映画『ちゃんと伝える』で第19回日本映画批評家新人賞を受賞。12年『GTO』でドラマ初主演。放送中の主演ドラマ『ハニー・トラップ』(フジテレビ係毎週土曜23:10〜)では産業スパイに陥れられ破滅していく商社マンを演じる。

 

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