AKIRA「芝居なんか絶対やりたくない!って思ってました(笑)」 | Numero TOKYO - Part 2
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AKIRA「芝居なんか絶対やりたくない!って思ってました(笑)」

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──悠一を裏切った、仲間由紀恵さん演じる婚約者の遠藤なつみとの今後の展開も気になります。

「なつみは一体どういう思惑で悠一を裏切るような行動に出たのか? それが徐々にわかってきますし、台本を読んでいてもとても面白いんです。まだまだ周りには怪しい人物もいます。ともかく早く次が見たい!と思っていただける作品です。」

──悠一は産業スパイの罠にハマったことが転落のきっかけになったわけですが、AKIRAさん自身は、自分が変わった、いい意味でのきっかけはありましたか?

「僕はEXILEに入る前から、HIROさんの下で仕事をさせていただいていたんですが、その頃は……いろいろと仕出かしてまして(笑)、その度に反省して…の繰り返しで。でも、あるとき大きなケガをして入院してしまい、2カ月間休ませてほしいと言ったんです。そしたらHIROさんが『自分の甘えで招いたトラブルで仕事に穴を開けるのは、プロとして失格。仕事中のやむを得ずの体調不良やトラブルでない限り、風邪をひいても体を壊しても表に、ステージに出なきゃダメだ』って。普段は毎晩一緒に飲み歩いて遊んで、という先輩だったんですけれど、その時の言葉で目が覚めましたし、自分自身もっと成長しなきゃいけないと考え直しました。それで復帰したとき、今までと違う世界に飛び込んで、自分自身を開拓しないと次がないな、と思っていたところにいただいたのが、舞台出演のお話だったんです。ダンスを封印して思いきってやってみた結果、ものすごく鍛えられましたし、自分の未熟さも知ることができた。だから、千秋楽を迎えたときにはいろんな殻が破れて、自分は表現者としてやっていけるという思いになりましたし、芝居の面白さにも気づきました」

──それまでは芝居には興味がなかったんですか?

「全然。芝居なんか絶対やりたくない!って思ってました(笑)。僕はダンスが好きだし、ブラックミュージックやそういう格好が好き。そういう自分の枠から外れたくないと思って、狭い世界にいたんだと思います。でも、次のステップに行くには、情熱だけでなく、視野を広げることも必要。舞台をやったことでそれに気づいたし、だからこそまた芝居ができる機会があったらやりたいと思うようになりました」

──新しいフィールドにチャレンジしたことで、自分の可能性がさらに広がったんですね。

「まさにそうです。そこから自分は開けたような気がしましたから。しかも、その直後にEXILEにも加入することになったんですよ。ダンスを一生懸命やってきただけじゃなく、芝居という違う分野に飛び込んでみて、今後も表現者としてやっていきたいという僕の決意や思いが、メンバーに届いたんじゃないかと思う。だから、自分の好きなことや求めることだけをアピールするのがゴールへの近道ではなく、時には遠回りと思えても、自分に足りないものを経験することこそが、ゴールに近づく秘訣なんだなって、そのとき気づきました」

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