──15歳からお仕事を始めて、来年で20周年なんですよね?「そうですね(笑)。あまりそこを意識していなかったので、もうそんなに?って、ちょっとビックリ。20歳で『トリック』、22歳で『ごくせん』という転機となる作品と出合って、徐々に大きなお仕事も増えだしたんですけど、あっという間というよりは、作品や人との出会いに恵まれながら、ひとつひとつ丁寧にやってきて──という感覚です」
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──仕事に対しての意識の変化などもその時々であったり?「10代の頃は導かれるままという感じでしたが、20代後半くらいから意識的に“プロ意識”ではないですけど、もっとしっかりしなくてはとか、本当の意味での責任感みたいなものも芽生えてきたり──。それができてる、できてないかはさておき(笑)。あとは、作品ごとに成長させてもらえてきたのではないかと思います。特に、20歳で『トリック』の現場を経験したことは大きかったですね。監督はじめ技術部さんたちもすごくクリエイティブで、こだわりや遊びを惜しまない、枠に囚われずにモノづくりをする方たちとの出会いに恵まれたことは、その後の私にすごくいい影響を与えてくれました」
──ひとつのことを長く継続し成長し続けることってラクなことばかりじゃないと思います。壁を感じたりしたことはあった?「いつからか、“女優さん”っていう職業があるんだなということに気付いたんです。私としては、常にただその役のために純粋に、集中し没頭している感じですけど、実は“女優さん”って思われていたんだと──。例えば、役柄的に姿勢を崩してガサツなご飯の食べ方をしたいけど、『仲間さん、もうちょっと姿勢を良く』とか、求められるモノが芝居よりも『女優さんらしくいてください』ということだったり──。もちろん、客観性も時には重要で、結果的に自分が思ったことより周囲の意見のほうが合ってたということもあるんですけど」