堀北真希のターニングポイント「20歳を過ぎてから心構えが変わりました」 | Numero TOKYO - Part 3
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堀北真希のターニングポイント「20歳を過ぎてから心構えが変わりました」

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──いろんな人生を生きられるのは、女優という仕事の醍醐味ですね。他に、演じるという仕事を通して喜びを感じるときは?

「私、映画やドラマを見るのがすごく好きで。見終わった後って、残るものがあるじゃないですか。そうやって見てくれた人に影響を残していけたら、すごく素敵だなって思うんです。内容的に元気や勇気が出るものだったら、誰かの役に立つでしょう?自分も何かを見て励まされたり、頑張ろうと思うことがあったりするので、そうなったらいいな、という気持ちでやっています」

──堀北さん自身は、これがターニングポイントだと感じた出来事はありましたか。

「まだないですね。ただ、20歳を過ぎてから心構えが変わりました。自分で責任を取らなければいけないという点では重くなりましたが、それと引き換えに自由が利くようになり、楽しくなりました。一人で旅行にも行けるし、予約もできる。いちいち誰かに許可を得たり報告したりしなくてもいい。自分一人で何でもできるのはすごく楽」

──20歳になって、仕事面でも変化しました?

「周りの友人たちが働き出してから、意識が変わりましたね。それまでは女優業は生活の一部という感じで、仕事という感覚がなかったんです。でも友達が働き始めて、悩んだり奮闘したりする姿を見て、自分も働いているんだなと。仕事に関しては私のほうがだいぶ早く始めたので、よく相談されるのですが、仕事で大変なことがあったり悩んだりするのは普通のことなんだと実感できました。皆、やりたいことに向かってすごく頑張っていて、すごく素敵。私の刺激にもなっています」

──今年は舞台『二都物語』にも出演。二度目の舞台で学んだことは?

「舞台は、その場で起きたことは自分で判断しなければなりません。基本、稽古どおりにやるので自分では何も変えませんが、生ものなので、あるはずのものがないとか、いるはずの人がいないということがたまに起こりますね。今までは乗り越えてきましたが。それに単純に私、人前が苦手で。あんな大勢の観客の前でお芝居ができたのは自信になりました。見られていることを意識した上でお芝居をするのは、映像とはまったく違います。監督やスタッフに囲まれていても、それはお客さんの目とは全然違う。お客さんはストーリーを楽しみにいらしているわけですから、その反応も感じながら演じるのが舞台だな、と」

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