日台ハーフの渡辺直美に米原康正が直撃!
台湾の四方山話
お笑い芸人の渡辺直美は、台湾人の母親と日本人の父親を持つハーフ。幼少期から台湾と日本を行ったり来たりしていたという彼女は、言わずと知れた“台湾通”。観光客が少ない穴場の飲食店や屋台など、かなりローカルなグルメ事情を知っていたり、バーやクラブなど地元ガールズの遊び場まで熟知。そんな渡辺直美に、台湾のいまについて直撃インタビュー。
インタビュアーに迎えたのは、アジア全域で活躍し、数年前から台湾での撮影やイベントにも出演している米原康正。お互いに思い入れのある台湾。その魅力を超私的な視点から語り合うトークは白熱! 台湾でいま、最も“アツい”のはどこ? 米原康正(以下Y)「台湾のどこ出身なんですか?」 渡辺直美(以下W)「台北にある、板橋(バンチャオ)という街です。今回、本で紹介しているのも台北が中心ですね」 Y「台湾にはいつから、どのくらい行ってる?」 W「母親が台湾人なので、幼少期の頃から母の里帰りの度に台湾と日本を行ったり来たりしていて。本当に頻繁に行き来していたのは小学校6年生くらいまでかな…。中学に上がった頃からは、学校があったり、仕事をし始めちゃったりと、ちょっと疎遠になってた。でも3、4年前くらいからまた、よく行くようになりました。台湾の面白さは、大人になってからの方が感じてますよ」 Y「大人というと、クラブとかでも遊ぶのかな?」 W「そう、夜に遊ぶのも意外と面白いんですよ、台湾。親戚のお姉ちゃんが『直美も大人になったんだから飲みに行こうよ』って、それも台北にあるBarCodeっていうクラブに連れて行ってくれて。最近は行けていないんですが、BarCodeにはよく通いました。有名なショッピングモール、101の近くですね」 Y「101の辺りは3年くらい前に僕もよく行ってました。room18っていうクラブでイベントをやったり。年越しで101はカウントダウンの花火を打ち上げるんだけど、花火を背にフォトシューティングするっていう企画とかもあったな」 W「楽しそう。やることは結構、派手なんですよね」 Y「クラブで大きいところだとLuxyかPrimo。小さくてゆっくりお酒が飲めるのがさっき出て来たBarCodeかroom18。それとSparkも楽しいよね。あそこはエレクトロだから、VerbalがDJしたり、DJミカエルっていう台湾の人気プレイヤーが回してる。あと、DJ NoodlesっていうヒップホップのガールズDJも有名だよね。彼女はLuxyで回してるはず。DJミカエルとDJ Noodlesが台湾では人気の二人」 W「Luxy、Primo、BarCode、room18、Luxy、そうですね、その辺りはよく行きます。実は、いつも不思議に思ってることがあって… 言っていいですか。台湾って、昼間の街にはおばちゃんとかおばあちゃんしかいないんですよ。それが夜、101の周辺に行くと『昼間どこにいたの!?』って二度見するくらい、細くてキレイで若い女の子たちが集合するの。急にオシャレした子が集まってびっくりします」 Y「確かに、昼間の街にはファッションのイメージないもんね」 W「昼と夜のギャップがすごい。元々、太っている人は少ないから、お化粧をちゃんとしたらキレイって人は多いのかもしれないですけどね。ぽっちゃりが少ないから、私なんてかなり驚かれますよ。太っているのにゴリゴリにオシャレを意識した格好しているから目立つみたいで、ジロジロ見られる。『なんでこいつ太ってるのに自信がある顔してるんだろう』って(笑)。あとすごいなって思うのが、台湾の若い子って英語ができる。クラブとかバーだとむしろ英語しか通じなかったりするんですよね。この間もレッドブルを頼むのに超苦戦。『レッブール、レッブール』と何回も、いろんなニュアンスで言ってみたけど伝わらなくて10分近くかかりました(笑)。夜の台湾は国際的な感じだから、いつも言葉で恥ずかしい思いをするんですよ」 Y「台湾語は話せるの?」 W「聞くとわかるんですけど、流暢には話せないんです。それに、子どもの頃の会話しかできないから、大人の恋愛絡みの話は全然わからない。しかも今の若い人は台湾の訛りがなくなって、ちゃんとした中国語になってきてるんで、その中国語を改めて覚えなくちゃいけなって思ってます。発音とか口の作り方が違うんですよ」
Photos & Interview:Yasumasa Yonehara
Text:Yukiko Shinmura