──現在30歳。人生の半分を女優として生きてこられたなかで、真木さんに影響を与えた“きっかけ”は何ですか?
「思い返すといくつもあるんですけど……20代前半の頃、まだ余裕がなくていろいろ考えすぎていた時期があったんですね。そんなときに、リリー・フランキーさんと出会って『あなたは“考えない”という技術も持ちなさい』と言ってくださって。そのひと言が、緊張して頭でっかちになっていた私の心にものすごく響いて、気持ちをすっと解きほぐしてくれましたね」
──現在30歳。人生の半分を女優として生きてこられたなかで、真木さんに影響を与えた“きっかけ”は何ですか?
「思い返すといくつもあるんですけど……20代前半の頃、まだ余裕がなくていろいろ考えすぎていた時期があったんですね。そんなときに、リリー・フランキーさんと出会って『あなたは“考えない”という技術も持ちなさい』と言ってくださって。そのひと言が、緊張して頭でっかちになっていた私の心にものすごく響いて、気持ちをすっと解きほぐしてくれましたね」
──リリーさんの言葉が今の真木さんの一部になっているのですね。ほかにも転機となることが?
「やはり26歳での出産というのが、すごく大きかったですね。当たり前だけど、“自分より大切な命” っていうのをもらうことが初めての経験だったので…。今は子どもも少し大きくなって気持ちに余裕も出てきたので、とにかく女優の仕事を一生懸命やりたいですね。そのことが大切な人を守ることや幸せにすることにつながればいいなって思えるようになりました」
──女性にとって素晴らしい経験ですよね。では最近では何か思いつくことはありますか?
「この夏に公開される映画『さよなら渓谷』のチームと出会えたことも大きいですね。私にとってはどの作品も転機ではあるんですけど、今回は大森立嗣監督をはじめスタッフや共演者の皆さんが、なかなか集められないメンバーで。とにかく『いいものを撮りたい!』っていう想いの強い職人さんばかりなんです。だから例えば、私が自分でも『ん? これでいいのかな?』という芝居をしちゃったりすると、その空気が現場全体から伝わってくるんですよね。『監督、本当にこれでいいの!?』みたいな(笑)」
──皆さんが一丸となって作った作品なのですね。
「はい。それに、すごくつらい役どころだったのですが、周囲に支えていただいたおかげで信頼して演じきることができました。心から感謝していますし、こういうチームが日本にあるんだったら、まだまだ女優の仕事は辞められないなって感じました」
──そんな数々の転機を経て、改めていま女優として心がけていることは何でしょうか?
「どんな役であっても芝居を楽しむことですね。『わー楽しい!』っていうだけでなくて、たとえつらい役を頂いたとしても、それはそれでやりがいや、得られるものがあるから、とにかく楽しむこと」
──それでも、どうしてもモヤモヤ、イライラしてしまったときはどう発散する?
「とにかく旦那に話す! 何でも聞いてくれる人なので、全部話しますね。そういう意味でも、灯里とは真逆かな(笑)」