──挫折や、大きな壁にぶつかった経験はありますか?
「昔は、現場で何十回もNG出して凹んだりもしていましたけど、もう、ちょっとやそっとのことでは落ち込まなくなりましたね。そもそも、役者って考えるのが仕事だと思うから。もし壁にぶつかったら、とことんまで落ちて、もう上がるしかないってところまで自分を追い込んでみる。そこまで行って初めて見えてくるものがあるから。だからよく引きこもってますよ(笑)。それに、いい意味でケツを叩いてくれる地元の仲間がいるんです。『おまえは俺らの誇りなんだからもっと頑張れよ。周りにはつらい思いして、メシも食えないでいるヤツだっていっぱいいるんだから、悩みがあるだけ贅沢なんだよ。もっと悩め!』って(笑)」