アカデミー賞最有力の一つ! 『女王陛下のお気に入り』公開
オリヴィア・コールマン、エマ・ストーン、レイチェル・ワイズという名女優たちの圧巻の演技、サンディ・パウエルの豪華絢爛な衣装、ギリシャのランティモス監督の持つ独特の世界観……。すべてが見事に融合し、高評価が後を絶たない映画『女王陛下のお気に入り』が2019年2月15日(金)より公開される。
ゴージャスで毒気もたっぷり。三大女優の競演で贈る究極の宮廷ドラマ
いよいよ日本時間で2月25日(現地時間は24日)に授賞式を控える第91回米アカデミー賞。強豪ひしめく中で、今回大きく注目されているのが『女王陛下のお気に入り』だ。Netflix製作・配信の話題作『ROMA/ローマ』と並んで最多の10ノミネート(ただし『女王陛下~』の部門数は9)。作品賞、監督賞、主演女優賞、助演女優賞など、ほとんど主要部門を総ナメする驚異的な強さを見せている。
物語の舞台は激動に揺れる18世紀初頭のイングランド。気まぐれで病弱ながら必死に国家を守る女王のアン(オリヴィア・コールマン)。だが事実上の権力は、王女の幼なじみである官長のレディ・サラ(レイチェル・ワイズ)が操っていた。そんな折、サラの従妹で、上流階級から没落したアビゲイル(エマ・ストーン)が召使いとして働くことになる。やがて侍女に昇格したアビゲイルだったが、彼女の中にサラを蹴落として、のし上がろうとする黒い野望が芽生え始める……。
三人の女たちのプライドと地位をかけた命がけの駆け引きが、豪華絢爛な王室でユーモアを交えながら巻き起こる。最大の見ものとなるのは、実力派ぞろいの三大女優の競演だ。アン女王を演じるのは英国の名女優、オリヴィア・コールマン。上流階級への返り咲きを狙うアビゲイルには、『ラ・ラ・ランド』で第89回アカデミー主演女優賞に輝いた人気絶頂のエマ・ストーン。女王の心を支配するレディ・サラにはレイチェル・ワイズ。彼女も『ナイロビの蜂』で第78回アカデミー助演女優賞を受賞している。
監督は気鋭、ヨルゴス・ランティモス。『ロブスター』(2015年)や『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』(2017年)など、シニカル&ブラックな独特の作風と世界観でカルト的支持を集めるギリシャの奇才だ。今回は三度のアカデミー賞に輝く衣裳デザイナー、サンディ・パウエルら超一流のスタッフたちが構築した映像美に毒気をたっぷり注入し、堂々たる代表作をモノにした。
すでに第75回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(審査員大賞)と女優賞(オリヴィア・コールマン)を受賞するなど、その評価は絶大。果たしてオスカーでは最高の寵愛を得られるか!?
『女王陛下のお気に入り』
監督/ヨルゴス・ランティモス
出演/オリヴィア・コールマン、エマ・ストーン、レイチェル・ワイズ
2019年2月15日(金)より全国公開
URL/www.foxmovies-jp.com/Joouheika/
©2018 Twentieth Century Fox
Text:Naoto Mori Edit:Sayaka Ito