エディターいちおし、大人の新定番!「mtmodelist」のセットアップ&MA-1 | Numero TOKYO
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大人の新定番!「mtmodelist」のセットアップ&MA-1【#エディターたちのカートの中身】

mtmodelst(エムティーモデリスト)」というブランドをご存知でしょうか。着ればわかるそのシルエットの美しさ、パターンの秀逸さ、上質な素材(なのに価格はこなれてる!)…で最古参編集部員のひとりである私が声を大にしておすすめしたいブランドです。小誌オンラインストア「Numero CLOSET」でも少しだけこの秋からお取り扱いを始めました。

まずご覧いただきたいのがこのルック。

インスピレーションソースはマリリン・モンローが着用していたB-15フライトジャケット(のちに進化してMA-1に…)のスタイリング。ショートジャケット&スカートのセットアップに、ジャケットをラフに肩掛けにしたスタイリングがエレガントとカジュアル、シックとセクシー、マニッシュとレディライクの絶妙なさじ加減で最高に好みです。

セットアップの素材はブラック×グレーのハウンドトゥース、もうこの時点で好きが爆発してしまうのですが、こちらはメンズ用レピア織機を用いて2/80糸を高密度に織り上げた生地を、リバー仕立てで仕上げたという贅沢ぶり。ウール97%コットン3%で、肌触りはふわっと滑らか。素肌に触れても全然チクチクしません! ジャケットのスペックはこちらを。

モデルの身長171cmでサイズ2。158cmと小柄な私も同じサイズ2を着用しています。厚手のニットの上からも着られ、背中に丸みがあってお尻はすっぽり隠れるサイズ感。シルエットはオーバーサイズには見えずとにかく“美”です。
モデルの身長171cmでサイズ2。158cmと小柄な私も同じサイズ2を着用しています。厚手のニットの上からも着られ、背中に丸みがあってお尻はすっぽり隠れるサイズ感。シルエットはオーバーサイズには見えずとにかく“美”です。

そして羽織っているMA-1、これがエムティーモデリストの定番的アイテムで、大人気だそうです。実は私もこのブラックを購入したのですが驚くべき万能ぶり。おろしたてなのにすでに「何にでも合う!」を実感しています。ミリタリーウェアの無骨さが品のいいグログランやドルマンスリーブで再解釈されたことによって、大人の女性が違和感なく上品に着られるフォルムに仕上げられていて、「MA-1ならもう持ってる!」という方にこそおすすめ。こちらはシルエットや生地の質感、サイズ感一つで、若いときに似合っていたものがしっくりこなくなる現象を日々痛感しているミドフォーなので、デニムしかりですが、こういったスタンダードなアイテムこそ、時代とともに、また年齢を重ねるとともにアップデートすることが必要だなと思うのです。

で、着るとわかるのはシルエットの美しさだけではありません。着心地のよさ(軽さ、身体の動かしやすさ)、肌触りのよさにも感動です。襟は袖と同じリブで、取り外し可能なボアの付け襟がアクセントになっていますが、この襟のシュタイフ素材もリブもものすごーく気持ちよくて、いろんな服への挑戦(や失敗)を経て自分のスタイルが定着してきた筋金入りの“着道楽”にとっては安住の地を見つけたような安心感があります。まさに手の届くラグジュアリー。

ちなみにこのブランドを手掛けているのは読者のみなさんもきっとお好きなジルサンダーやヨウジヤマモトなどのパタンナーを長年つとめられてきた“パターンを熟知した女性モデリスト”のお二人とディレクター。もう説明するのが野暮なんじゃないかと思えるぐらい、とにかく服に身を任せて、袖を通してみてほしい…!

それでもやっぱり黒のMA-1は持ってる、いやいや私はネイビー信者なので…という方にはご用意があります! ネイビーのサイズ2です。Numero CLOSETでチェックしてみてください。なにとぞ!

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Profile

井上千穂Chiho Inoue フィーチャー・ディレクター。『Numero TOKYO』創刊時よりエディターとして主に特集を担当。2011年よりウェブマガジン「honeyee.com」「.fatale」の副編集長をつとめ、19年より出戻り現職。作り手の話を聞き、ものづくりの背景を知るとお財布の紐が緩みます。夜な夜な韓国ドラマに、休日は自然の中に逃避しがち。子連れ旅もお手のものな二児の母。

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