重版出来! 2022年の「思い出のアーカイブ」と90年代のポップカルチャー | Numero TOKYO
Culture / Editor's Post

重版出来! 2022年の「思い出のアーカイブ」と90年代のポップカルチャー

藤原ヒロシさんと一緒に作らせていただいたムック本『Numéro TOKYO EXTRA』の重版が決定しました! ネットでもリアル書店でも発売日に売り切れが続出してしまい、感謝と嬉しい悲鳴とともに申し訳ない気持ちでいっぱいだったのですが、まもなく、お待ちいただいている方にもお届けできると思います。

さて。この本は、カフェや事務所、スタジオ、あるいはLINEで、この夏ヒロシさんとたくさんの時間をともにしながら(お茶して、スイーツを食べて、ヒロシさんの弾くギターやミックスを聴かせてもらったり、算数オリンピックの問題を解いたりしながら……)、スタッフ一同が楽しんで企画・編集した一冊です。

今回ご尽力いただいた鈴木哲也さんはハニカムの元編集長、抜群のセンスと洞察力で面白い雑誌を作るカリスマ編集者で、90年代以降のストリートカルチャー、そして藤原ヒロシさんを“現場からの声”として独自の考察とともに語れる先生のような存在です。私個人的には元ボスでもあります。

実際に私は、鈴木さんのおかげで自分が学生時代に受け手として触れてきたファッションやカルチャーへの理解を深めることができたという経験が山ほどありまして、7月に出版された鈴木さんの著書『2D Double Decades Of Tokyo Pop Life』もぜひムックと合わせてご一読いただくことをおすすめしたいのです。少なからず90年代に青春時代を過ごしてきた世代にとっては当時の空気が社会現象を裏付けにしてクリアに言語化されたことに驚き、初めて知る方にとっても体系的な理解への入り口になると思います。『2D』は現在のモード、ラグジュアリーブランドのクリエイティブを担う人たちが影響を受けてきた「90年代の東京のポップカルチャー」と「藤原ヒロシ」を知るための“教科書”、ムックのほうは“2022年版のカラー資料”といった具合で、お楽しみいただけるはず。

ちなみに判型はいずれも『Numéro TOKYO』本誌よりもiPadよりも小さめで新書よりは大きくて厚さはどれも同じぐらい、かつ読み応えたっぷり(ムックの目次もお見せしちゃいます!)。ポケットに……というほどの小サイズではありませんが、トートバッグにそっと忍ばせても重くなくてちょうどいい大きさで、文字もとても読みやすいのです(自画自賛ばかりで恐縮ですが)。そして付録のステッカーはMacBookか何かに貼ってみてください。港区あたりでは魔除け(??)になるかもしれません。

というわけで、Amazonでのご予約・ご購入はこちらからぜひに。

『Numéro TOKYO EXTRA』
Hiroshi Fujiwara presents ARCHIVE of MEMORIES

発売日/2022年11月5日(土)
企画・編集/Numéro TOKYO編集部+鈴木哲也、藤原ヒロシ
サイズ/B5変形 全134p ステッカー付き
価格/¥2,200

Profile

井上千穂Chiho Inoue フィーチャー・ディレクター。『Numero TOKYO』創刊時よりエディターとして主に特集を担当。2011年よりウェブマガジン「honeyee.com」「.fatale」の副編集長をつとめ、19年より出戻り現職。作り手の話を聞き、ものづくりの背景を知るとお財布の紐が緩みます。夜な夜な韓国ドラマに、休日は自然の中に逃避しがち。子連れ旅もお手のものな二児の母。

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