夢はジュエリーデザイナー? キッザニアでCartierの仕事体験 | Numero TOKYO
Fashion / Editor's Post

夢はジュエリーデザイナー? キッザニアでCartierの仕事体験

Cartier(カルティエ)キッザニア東京に「ジュエリーアトリエ」パビリオンを期間限定でオープン。子どもたちがジュエリーデザイナーの仕事を体験できるということで取材に行ってきました。

ブティックで採用しているインテリアを取り入れながらも、壁面にはポップ&カラフルにパンテールが描かれており、空間に足を踏み入れるだけでなんだか楽しそう! ブティックに入るときとはまたひと味違った高揚感があります。ユニフォームはパンテールが刺繍されたアトリエ コートです。

このパビリオンではまず、石の特徴やカルティエの歴史、ジュエリーについて学びます。一般的に「ダイアモンドといえばこれ」というラウンドブリリアントカット以外にも、プリンセス、オーバル、ハートなどさまざまなカットがあること、ジュエリーデザイナーになるには石の硬度をはじめそれぞれの特徴をよく知る必要があること、そのほかジュエリーの歴史について学びます。

そして、トゥッティフルッティ、トリニティ、パンテールという、カルティエが誇る3つの代表的なデザインについての説明がありました。そのうちの一つ、トゥッティフルッティのネックレスを描いたデッサン画をもとに、子どもたち自身が色付けや装飾を加えてデザインを完成させるというプログラムになっています。

© Cartier
© Cartier

インドの伝統的なジュエリーにオマージュを捧げ、ルビー、サファイア、エメラルドを用いて葉や果実のような模様を形成したトゥッティフルッティですが、思い思いのデザインを完成させるべく、メインになる石を3つ選び、色を塗っていきます。

10分間で商品名を決めるところまで仕上げるため、子どもたちの集中力に圧倒されます。この日の参加者の一人、たけるさんは迷いなく筆を走らせていました。タイトルの「ドーズ」は好きなMVをインスピレーション源にしながら、闇を感じる紫に、赤や緑で花を添えてみたそうです。大人顔負け。

ジェニさんは「キラキラなうみ」がテーマ。海の色をイメージしたブルーのグラデーションが美しく、イエローを差し色にしたのも素敵です。とっさに「これは売れそう!」と思ってしまいました(笑)。

愛鈴さんは、鬼滅の刃の胡蝶しのぶが好きで「バタフライ」をテーマに、情熱的な赤を組み合わせてみたとのこと。宝石好きで鉱物図鑑を愛読していて、将来は鑑定士になりたいという小学校5年生。今回参加したことをきっかけにデザインの仕事にもより興味が湧いたとのことでした。素晴らしい……。

最後にみんなの前でプレゼンテーションをして終了です。

なお、11月13日には、「Out of KidZania」として、パビリオンに参加した子どもたちの中から選ばれた10名(小学校4年生以上が対象)がカルティエ 銀座ブティックでの仕事体験に招待されるとのこと。ブティックでは実際にジュエリーに触れ、メゾンの世界観を肌で感じながら、ブティックスタッフとして接客やホスピタリティを学ぶことができるそうです。

こちらのパビリオンは9月26日まで。子どものキラキラした目や豊かな感性に触れる度に「好きなことで羽ばたいてほしい」と思うわけですが、子どもたちが本物に触れ、遊びながら学び、視野を広げる機会や環境を大人である自分が日々もっと意識していたいなぁなどと考えを巡らせた次第。心の中で、今回のカルティエの取り組みに大きな拍手を送ったのでした。

© Cartier
© Cartier

期間限定パビリオン「ジュエリーアトリエ」
会場/キッザニア東京
住所/東京都江東区豊洲2-4-9 アーバン ドック ららぽーと豊洲1 ノースポート3階
会期/〜2022年9月26日(月)
定員/各回5名
対象年齢/3〜15歳
所要時間/約30分

Out of KidZania カルティエ
会場/カルティエ 銀座ブティック
住所/東京都中央区銀座2-6-12
開催日時/2022年11月13日(日)9:00〜18:00
※「ジュエリーアトリエ」パビリオンで体験した小学校4年生以上が対象。詳細はパビリオンの体験終了後に配布する応募用紙を参照のこと。
https://www.kidzania.jp/tokyo/news/13803

Profile

井上千穂Chiho Inoue フィーチャー・ディレクター。『Numero TOKYO』創刊時よりエディターとして主に特集を担当。2011年よりウェブマガジン「honeyee.com」「.fatale」の副編集長をつとめ、19年より出戻り現職。作り手の話を聞き、ものづくりの背景を知るとお財布の紐が緩みます。夜な夜な韓国ドラマに、休日は自然の中に逃避しがち。子連れ旅もお手のものな二児の母。

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