大きいバッグが急に欲しくなったミニバッグ派のあなたに|私たちのモノ語り #017 | Numero TOKYO
Fashion / Editor's Post

大きいバッグが急に欲しくなったミニバッグ派のあなたに|私たちのモノ語り #017

先日、TOGA VIRILISの展示会でオーダーしていたビッグバッグが届きました。クジャク柄です。クジャクといっても優美なそれではなくて、ちょっとトボけたような表情と、シノワズリ調でありつつポップ&シックな佇まいのプリントが気に入っています。

私は身長158cmと小柄なもので「バッグは小さめ」が長年のマイルールでした。小学生の頃あまりに小さく華奢で「ランドセルが歩いてる」と言われ続けたせいかも……? ともあれ「何も何も 小さきものは みなうつくし」とばかりにミニバッグ信仰は昨今のブームで拍車がかかり、ビッグバッグに目が向くことが全然なかったのでした。

ところがコロナ禍でリモートワークが日常になり、平日はPCの持ち歩きが必須に。しばらくはいただきもののトートバッグとのダブル持ちに甘んじていたのですが、マックスマーラの展示会でいただいたトートバッグ(こちらのYouTubeでエディター清原が持っているサブバッグと同じもの)で「大きいバッグ」の魅力に開眼してしまいました。なんて使いやすいんだ!

縦45×横60×マチ16cmと大容量です。
縦45×横60×マチ16cmと大容量です。

そんなわけで新学期に向けて、PCが入る大きさで、あんまり重たくなくて、コートやジャケットの上からでも肩からかけられる感じのいいビッグバッグが欲しいなぁと物色していたところ、ふいに届いたこのトート(展示会でオーダーしたことを忘れてしまいがち……)。

メンズのものでとても大きいのですが形がカチっとしていないぶん、また、プリントの視覚効果もあって、小柄な私でもバランスをとりやすい気がします。シンプルなスタイリングのスパイスになり、ポリエステル生地でバッグ自体がとても軽く、雨が降ったりしても気にせずにいられて、最強。買い物するつもりじゃなかったけどバナナとにんじんだけは買って帰りたい……みたいな日にももちろん便利なことこの上なし!

実はパッカブルで、バッグの内ポケット部分に畳み込むとiPad(11インチ)ぐらいのサイズになりました。
実はパッカブルで、バッグの内ポケット部分に畳み込むとiPad(11インチ)ぐらいのサイズになりました。

実際、週末のちょっとした旅行や帰省にもエコバッグとしてもいいなぁと思って購入していたのですが、あまりの使い勝手のよさにオン・オフ問わず日々愛用中です。難点は、とても大きいのと自立しないので中身が迷子になりがちなことでしょうか。私は、小さいバッグの中身を丸ごと巾着にまとめて入れることで中身の捜索にかける時間と手間を軽減しています。

ちなみに、価格は税込20,900円。エコバッグにしてはちょっと値が張りますが、私のようにミニバッグ派で、必要に駆られてビッグバッグが急に欲しくなった人へのエントリーアイテムとしてもおすすめしたいな〜と思っています。

「【連載】私たちのモノ語り」をもっと読む

Profile

井上千穂Chiho Inoue フィーチャー・ディレクター。『Numero TOKYO』創刊時よりエディターとして主に特集を担当。2011年よりウェブマガジン「honeyee.com」「.fatale」の副編集長をつとめ、19年より出戻り現職。作り手の話を聞き、ものづくりの背景を知るとお財布の紐が緩みます。夜な夜な韓国ドラマに、休日は自然の中に逃避しがち。子連れ旅もお手のものな二児の母。

Magazine

JANUARY / FEBRUARY 2025 N°183

2024.11.28 発売

Future Vision

25年未来予報

オンライン書店で購入する