Culture / Editor's Post

明日8月14日(金)から! 『ファヒム パリが見た奇跡』

映画『ファヒム パリが見た奇跡』が明日8/14(金)に公開されます。人権の国フランスにやってきた政治難民の少年が、チェスのチャンピオンを目指す実話を元にした作品です。

母国バングラデシュから亡命してパリにやってきたファヒムと父親は、強制送還の可能性に怯え路上生活を余儀なくされる中、フランス国内で最も優秀なチェスのコーチの1人に出会います。バングラデシュで天才チェス少年として有名だった頭脳明晰なファヒムが、言葉も通じないフランスでもチェスを通じて出会った人たちに支えられ、師弟の絆や友情を育み、自らの手で未来を切り開いていく様が実に爽快です。

お仕着せの正義感や感動の押し売りのような過剰な演出は一切なし。自分の人生のハンドルを自分が握る権利、自由な未来を求めてまっすぐに生きる少年の清々しさ、そして国籍にも年齢にも偏見を持たない周囲の人たちの温かさが、静かに、でも確かな熱量で描かれています。胸を打たれます。チェスのコーチ役のジェラール・ドパルデューもすごくいいです!

ちなみに主人公のモデルとなった実在のファヒム少年はフランスで家族とともに暮らし、18歳になり、昨年国際バカロレアに合格して勉学に励んでいるようです。素晴らしい。

繰り返しますが、明日から全国公開です。SNS疲れなんかにきっとよく効きます。劇場でぜひ!

『ファヒム パリが見た奇跡』
監督/ピエール=フランソワ・マルタン=ラヴァル
出演/ジェラール・ドパルデュー、アサド・アーメッド、ミザヌル ラハマン、イザベル・ナ ンティ配給/東京テアトル/STAR CHANNEL MOVIES
©POLO-EDDY BRIÉRE.
8/14(金)ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
http://fahim-movie.com/

Profile

井上千穂Chiho Inoue ウェブ・コンテンツ・ディレクター。『Numero TOKYO』創刊に参加し、エディターとして主に特集を担当。2011年に卒業後、ウェブマガジン「honeyee.com」「.fatale」の副編集長をつとめ、19年よりNumero TOKYOへ出戻り。外出自粛生活を機に念願のクラシックギターを購入。映画『ビフォア』シリーズのセリーヌ(ジュリー・デルピー)と『はじまりのうた』のグレタ(キーラ・ナイトレイ)のような弾き語りを理想に掲げ、イメトレには余念がない、二児の母。

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