いましか撮れない! | Numero TOKYO
Art / Editor’s Post

いましか撮れない!

ヨネちゃんこと米原康正さんが若手アーティストを集めたグループ展を開催中とのことで、さっそく訪ねてきました。

現役高校生フォトグラファーの葵さん(左)、アーティストでイラストレーターとしても活躍する野口綾音さん(右)
現役高校生フォトグラファーの葵さん(左)、アーティストでイラストレーターとしても活躍する野口綾音さん(右)

実は2006年に配布したヌメロ・トウキョウ創刊準備号から5年ほど、米原さんの連載を担当していた私。当時は毎月かわいい女の子を求めてあちこちストリートスナップに出掛けていたのですが、今回久しぶりにお誘いいただいて、原宿の「WAG gallery」へ向かうと、まず視界に飛び込んできたのがこのお二人。相変わらず米原さんは嗅覚が鋭くて、彼女たちの作品、素晴らしかったです。

こちら葵さん(@aoii6327)の写真。青春とひとくくりに言ってしまえばそれまでかもしれないけれど、これ以上に「いましか撮れない」類の写真はない気がします。しかもうまい。SNSを通じてビジュアルのコミュニケーションが盛んだから、ある一定のレベルでみんな写真を上手に撮れるのかもしれないけれど、彼女はとてもセンスがいいと思いました。「写ルンです」やフィルムで撮影したそうで、「アウフォト」や若い頃のザラザラした感情を思い出させてくれたりして、しばらく見入ってしまいました。たまらん!

こちら野口綾音さん(@boo_ngc)のペインティングは、チェス! 個人的には白ナイトが好みですが、ポーン(兵隊)の目玉の親父感もよいですね。

こちらはBMXライダーでもある福島滉平さんのコラージュ作品。写真の右下のほうにちらりと写っている(宙を舞っている)のがご本人。

今回の展示は「YONE’S ART PARTY」と称して、米原さんが若手6名のキュレーションを手がけていらして、他にも、ご存知JUN INAGAWAさん、美術作家で“魔女”の菊村詩織さん、モデルで写真家としても注目されているモーガン茉愛羅さんが出展しています。

以下、米原さんご本人のコメント。

「基本的にアートの世界に年齢は関係ないと思うけど、やっぱ若い時にしかできないことはいっぱいある。それってどんなことって聞かれるのがめんどくさいから、僕が今注目してる6人の作品見て、それを感じてもらおうと思います。ちょっと派手めなパーティに来た時みたいに、くらっちゃってください。。」

8/12(月・祝)までです。ぜひ!

会場/WAG gallery
住所/東京都渋谷区神宮前4-26-28 JUNK YARD 3F
www.wag-gallery.com

Profile

井上千穂Chiho Inoue フィーチャー・ディレクター。『Numero TOKYO』創刊時よりエディターとして主に特集を担当。2011年よりウェブマガジン「honeyee.com」「.fatale」の副編集長をつとめ、19年より出戻り現職。作り手の話を聞き、ものづくりの背景を知るとお財布の紐が緩みます。夜な夜な韓国ドラマに、休日は自然の中に逃避しがち。子連れ旅もお手のものな二児の母。

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