3日間限定! ルイ・ヴィトンの“ポータブルなアート”が代官山に | Numero TOKYO
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3日間限定! ルイ・ヴィトンの“ポータブルなアート”が代官山に

「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」が6名の現代アーティストとのコラボレーションにより、「アーティカプシーヌコレクション」を発表。本日6月28日(金)より世界で各モデル300個限定発売、というわけで一足お先に代官山T-SITE GARDEN GALLERYにオープンするポップアップストアへ行ってまいりました。

なんといっても事前に注目していたのは”バナナ”をぶら下げたウルス・フィッシャーの作品だったのですが、私が到着したときは青リンゴが……。

青リンゴは本物そっくりの3Dチャーム(ハンギング・スカルプチャー)で、しっとりとした官能的な触り心地にハッとさせられます。チャームはバナナ、いちご、たまご、マッシュルーム、にんじんと合わせた全6種類。バッグの底やハンドルの脇に留められる仕様。

立体的で持ち歩き可能なキャンバスに見立てられたカプシーヌ全6モデルは、アーティストの創造性と職人のサヴォアフェールの融合が見事。スティーブン・スプラウス、村上隆、リチャード・プリンス、草間彌生など、ルイ・ヴィトンとアーティストとのコラボレーションはマーク・ジェイコブスが起こした革命のようなものとしてどれも鮮明に記憶に残っていますが、今回はまたさらに一歩先へ進んだルイ・ヴィトンらしいプロジェクトだと思いました。それでいて各945,000円(税抜)というのも絶妙です。

Alex Israel(アレックス・イスラエル)
Alex Israel(アレックス・イスラエル)

Nicholas Hlobo(ニコラス・フロボ)
Nicholas Hlobo(ニコラス・フロボ)

もはやこれらをひとくくりにバッグと呼んでいいのだろうか、ファッションなのか、アートなのか……と逡巡しながら言葉少なめに会場をうろうろしていると、「アーティカプシーヌコレクション」の“図録”を発見。帰りにそのミニブックレットをいただいたのですが、これまた素晴らしかった。レイアウトも写真もよく、インタビューも面白い! とクレジットをよく見たら、ディレクションがThomas Lenthal(トマ・レンタル)でインタビュアーがJonathan Wingfield(ジョナサン・ウィングフィールド)という、往年の仏Numeroチーム! なるほど好みなわけです。。。

ポップアップストアは、本日6月28日(金)〜30(日)まで。今回のコレクションのほかにも個性豊かなカプシーヌが店頭に並んでいます。松屋銀座店、表参道店、心斎橋店でも販売されますが、日本入荷自体ほんの数点ずつだそうです。ぜひとも街で持ち歩いている方をお見かしけたいところですが、なかなか遭遇できるチャンスは訪れないような気が……というわけで、この機会をお見逃しなきよう!

LOUIS VUITTON ARTYCAPUCINES COLLECTION POP-UP STORE
6月28日(金)〜30日(日) 12:00〜20:00
東京都渋谷区猿楽町16-15 代官山T-SITE GARDEN GALLERY

Profile

井上千穂Chiho Inoue フィーチャー・ディレクター。『Numero TOKYO』創刊時よりエディターとして主に特集を担当。2011年よりウェブマガジン「honeyee.com」「.fatale」の副編集長をつとめ、19年より出戻り現職。作り手の話を聞き、ものづくりの背景を知るとお財布の紐が緩みます。夜な夜な韓国ドラマに、休日は自然の中に逃避しがち。子連れ旅もお手のものな二児の母。

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