beauty nore #03
Beauty / Post
日本人の心に響く「松」の香りに注目! Hiroko.Kのビューティノート vol.3
「ここでアドバイスしたいのが、スキンケアの選び方。その時々の肌の状態と似ている性質のアイテムをセレクトするのがおすすめです。例えばオイリー肌の人は油分を多く含んだコスメの方が肌に定着しやすいし、乾燥肌の人は、油分が少なく水分をたくさん含んだものを与えてあげるのがいいんです。今回作った松の香りに関しては、初めてパウダーも作りました(上の写真)。潤った肌の上からパウダーをのせると、お肌をサラサラにカバーしてきれいに保ってくれる。スキンケアとしてレイヤーを作りながら “香り立つ肌” に仕上げることができます」
フレグランスの正しいつけ方とは?
「ボディに関しては汗や皮脂の出るところにつけるのが一番。ただ注意しなければいけないのは、ケミカルな原料が含まれているものは毛穴のたくさんある脇の下など注意しなければいけない場合が多いので要注意。オーガニックでできた香水であれば、背中や脇、胸の谷間や首筋、肘の間など、汗の出る部分に塗っていただくこともおすすめします。足の裏にダイレクトにつけても効果大です。Hiroko.Kの新商品のひとつにローズのオーガニックの洗顔料『FACE WASH フェイスウォッシュ』があるのですが、こちらはまさに香りを吸収させながらスキンケアができるアイテム。フェイシャル用に作りましたが、シャンプーの替わりに頭皮に使っても大丈夫なように調合しています」
今も昔も、美しい人は“香り立つ”
「香りはファッションとしてだけではなくて、その効果や役割を知ると本当に面白いんです。香りの効力に精通していた人として象徴的なのが、クレオパトラ。彼女はバラをワインに漬け込んで飲んでいたり、お風呂に入れてエッセンシャルオイルにもしていたんです。口からも毛穴からも、全身でバラの香りを取り込んでいました。美しい植物は自分に取り込むことで、美しくなるってことを感覚でわかっていたのでしょうね。光源氏もそう。当時の日本の香りは衣に炊き込めるしかなかったから、彼は衣に香りを炊き込めて夜な夜なでかけていたそう(笑)。万葉集の中には、現代では使われなくなった素晴らしい言葉が沢山あるけど、その一つに “香り立つ” という表現があります。英語には訳せない、情緒溢れる言葉。夏に香る潮風と冬の潮風…その違いが分かる日本人だからこそ心に響く香りに、ぜひみなさん触れてみてください」
Photos:Wataru Fukaya Beauty Director:Hisako Yamazaki Interview & Text:Shizuka Horikawa Edit:Yukiko Shinmura
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