Art / Post
ファッション好きの40代オーバーならご存知、ファッションフォトシリーズのジャップ誌連載、死体シリーズ。『あなたはどういう死に方をしたいですか?』の問いかけへの各希望を体現し、その美しい死体(に扮した美男美女、特に美女)を撮り下ろす、というタブーにも似たチャレンジを続けている伊島薫氏。小泉今日子、篠原涼子、山口智子・・・名前を挙げればきりがない蒼々たる面子が、DIORのドレスを着てトラックの荷台で、ヴィヴィアン・ウエストウッドのドレスで高速SAの男子トイレで、シャネルを着て、トッカを着て、富士の樹海で草原の中で。生前の輝く活躍はよそに、みな、いち死体と化す。消えてしまいそうなほどに美しい最期を、伊島氏の手に委ね、この挑戦的な作品が当時話題となり、写真家としての名前を不動のものにした。この伊島氏の死生観をシェアするもうひとりのクリエイターが伊島薫太朗氏。薫太朗が独学で始めた写真表現は、生命とエロスへの域へと広がりをみせる。初めての二人展、お見逃しなく。
会期 2017年6月2日(金)~6月14日(水) 会期中無休・入場無料
開場時間 12:00~19:00 ※最終日のみ~18:00
会場 AL 1F main space
東京都渋谷区恵比寿南3717
TEL 0357229799 www.altokyo.jp
伝説のファッションフォト、死体シリーズを生み出した伊島薫の真骨頂。
伊島薫、写真展、死体シリーズ、エキシビション
伊島薫と伊島薫太朗、本舗初公開となる二人展がスタートします。伊島薫とえいばジャップ誌編集長であり、同誌連載の死体シリーズを生み出した写真家。ふたりは父子の関係ではあるが師弟関係ではないという。死体シリーズとは異なる、いまの死生観を表現した薫氏の新境地と、実験的に生命とエロスを花弁で表現する薫太朗氏の実験的な作品。ふたりの作家が織りなすコラボレーションを、この機会にぜひ探訪あれ。
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Profile
田中杏子Ako Tanaka
編集長。ミラノに渡りファッションを学んだ後、雑誌や広告に携わる。帰国後はフリーのスタイリストとして『ELLE japon』『流行通信』などで編集、スタイリングに従事し『VOGUE JAPAN』の創刊メンバーとしてプロジェクトの立ち上げに参加。紙面でのスタイリングのほか広告キャンペーンのファッション・ディレクター、TV番組への出演など活動の幅を広げる。2005年『Numéro TOKYO』編集長に就任。著書に『AKO’S FASHION BOOK』(KKベストセラーズ社)がある。
Twitter: @akotanaka Instagram: @akoakotanaka
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