シホ(SHIHO) × 高野山にて行われた「ウェルネス リトリート『祈り』-視座の転換」に参加してきました。
こちらは高野山大学&東京大学がタッグを組むMANDALA Projectの活動とシホさんの活動をかけあわせた高野山でのリトリートで、心身のリトリートに特化しているだけではなく、哲学や科学という観点からも学びの多い時間でした。
高野山といえば、弘法大師空海によって816年に開創された真言密教の修行道場の地。宗教宗派の区別なく超宗派的な聖地でもあるので、宗教、信仰、国籍などに関係なく、年間100万人以上の人々がこの山を訪れます。多様性を謳う慈悲深い高野山で、リトリート体験を通じて感じたことやたどり着いた思いなど、私的な視点も交えながらレポートします。
9月12日(金) 12:30に高野山・大師教会前集合ということで、私は伊丹空港から高野山へ。東京チームの多くは新幹線で新大阪から、また関西空港からレンタカーで到着したチームもいました。ほかに愛媛県や千葉県、静岡県など日本各地より続々と到着しました。
伊丹からリムジンバスで難波に行き、そこから南海高野線「ごくらくばし」駅へ、さらにケーブルカーで「高野山」へ。学生時代の通学電車が南海高野線だったので、懐かしみながらの移動。
さらに車に乗って大師教会へ。
中は煌びやかで厳かな雰囲気。気が引き締まる思いです。
開講式は、密教学博士で現・高野山大学の松長潤慶学長に説法をいただきました。弘法大師空海が高野山で修行されたことや、その教えの真髄など。人は何を基本に生きていくのがいいのか、などです。「ここにいる3日間はとにかく考えないでください。考えずに感じること。自然と一体になって、大自然や高野山の地を感じてください。自然と一体化してください」と開口一番、激励が飛びました。
また、円陣座りになって一人一人今回の意気込みを語っていきます。「ずっと自分探しを続けてきて、ここにきて新たな”自分探し”のために参加しました。」私の思いでした。
ここからはSHIHOさんのヨガストレッチ。
標高1000mの高野山に建立する大講堂だけあって、窓を開け放していると心地よい風が通り抜けていきます。参加してよかった〜とこの時点で実感。
ヨガ最後のシャバーサナ(屍のポーズ)。瞑想中は半眼で、寝ると意味がないので寝ないでくださいと注意は受けておりましたが、早朝移動もありほとんど寝落ち寸前。寝息もちらほら。
このあとは、宿坊「大圓院」へ移動してチェックイン。
私が泊まった「大圓院」は創設が901年〜923年で、「平家物語」にも説かれている「瀧口入道と横笛の悲恋の物語」でゆかりの寺院です。荷物を解いたら散策タイム。
高野山歴史学の専門家・木下先生とともに奥之院を散策。奥之院は853年、弘法大師が62歳のときに入定して以来、1200年にわたって永遠の瞑想を続けていると信じられている場所です。

奥之院は、企業の供養塔から皇族や大名、文人、庶民など、さまざまな階層の人々の墓石など20万基以上が並ぶ場所です。法然、親鸞、上杉謙信、織田信長、伊達政宗、武田信玄、豊臣一族のものもあり、多種多様な供養塔や墓石が並んでいてその様は圧巻です。歴史学の研究についても拝聴しながらの散策。一行、弘法大師が現在もなお瞑想を続けている(とされている)御廟へ向かいます。
ちなみに日本しろあり対策協会は、駆除対象のしろありの慰霊碑を建立したりもしています。
中央にある赤い御廟橋(ごびょうばし)を渡ると、いよいよ弘法大師御廟のある聖域へ。そこから先は、写真撮影禁止です。
この橋は弘法大師が入定されている奥之院の最も重要な場所へと続く橋。橋板は36枚と橋全体を合わせて37枚と数えられ、金剛界37尊を表しているそうです。36枚の板をひとつひとつを踏みながら歩くように促されました。橋板の裏には梵字が書かれていて、礼拝をしてから渡ります。
無事に弘法大師空海が瞑想を続けていると信じられる最も奥に位置する御廟(ごびょう)にて参拝ができました。それぞれ宿坊に戻り、お食事、入浴〜就寝です。明日の朝は6:30から始まる勤行に参加予定なので早寝しなきゃ。
夕飯は宿坊でご提供いただきました。精進料理ですが味付けもよく、白ごはんも赤だしも、名物の胡麻豆腐も煮付けも天ぷらもデザートまでも、すべてとっても美味しかったです。(味付けが関西風だから??)
2日目
6:30から始まる勤行(般若心経や真言を唱える修)に参加し、朝食をいただい私たちは、集合の10時 までの時間を利用して、金剛峯寺へ。
今回、たまたま一緒になった福王子朱美さん、元旦那さまで先生の福王寺一彦氏の襖絵作品が奉納されているということで、金剛峯寺を案内してもらいまいた。
福王寺一彦氏の作品は、目の醒めるような青い色彩が印象的。天然の石を砕いた岩絵の具や24金、プラチナなどを顔料に混ぜた特殊な技法を用いて制作されていて、息を呑みます。ここには曼荼羅や、千住博氏の障屏画なども奉納されているので、高野山に行かれる際には、ぜひ足を伸ばしてみてください。

さて、金剛峯寺を堪能した私たちは、集合場所の大師教会・中講堂にてNY発 ヤムナ・ゼイク直伝のミカ(MIKA)講師によるヤムナ体験。ヤムナボールを使って骨にアプローチ。
ヤムナの特徴は骨を刺激して
1)骨格のアライメントを整え動きをスムーズに
2)骨の細胞に刺激し骨の質を高める
3)骨に付着した筋肉の腱をリリースし、筋肉全体をリリース
4)筋肉の緊張で起こる詰まった状態を解放し、身体に適切な空間スペースを作る
5)変形性関節症や骨粗相症などの改善を促進する
これらにアプローチ。
本当に気持ちがいいので東京に戻ってからも続けたいと実感。代々木公園駅より徒歩1分のヤムナスタジオでは体験コースもあるので気になる人はぜひ。本当に素晴らしいメソッド体験でした。
このあとは、密教学博士で現・高野山大学准教授の北川先生より「月輪観瞑想(がちりんかんめいそう)」を教わりました。
「月輪観瞑想」は、真言密教の瞑想法で、心を「満月(月輪)」に重ねて自己と宇宙との一体感を深める瞑想法だそうです。姿勢と呼吸を整え、心の中に満月を観じ、徐々に光を広げていくことで、自己が宇宙と融合する感覚を得るのが目的だそう。
最後に北川先生より、日本にヨーガ(とその頃は呼んでいたそうです)を最初にもってきたのが弘法大師空海だったそうです。そこから多くのヨガや瞑想法が広がりました。中には怪しいカルト集団やおかしな新興宗教にたどり着いてしまうこともあるので、ヨガや瞑想を行っているところに入信、入団される際には気をつけて、第三者に相談したりして注意してください、とのことでした!!ごもっともです。
12:30 高野山料理「花菱」にてランチタイム。
もちろんメニューは精進料理。ペロリといただき満たされました。美味しかったです。
高野山大学・黎明館にて。
ここからは東京大学 先端科学技術研究センターであり名誉教授の神崎先生がジョインされ、科学者という違った観点から「視座の変換」を解いてくださいました。
高野山で真言密教の哲学的思想と東大の先端科学技術がどう相まるのか不思議でしたが、高野山大学松長学長と東京大学 先端科学技術研究センターの神崎教授は幼馴染であり、父親同士も仲がいいという間柄。科学者と宗教家のかけあいもなかなか面白かったですが、たどり着くところは同じでした。
人が捉える自然環境は、その一部にすぎない。ということ。むしろ、自然の一部であることを知るべき。ここでは昆虫や虫、動物が見ている世界から、感覚の世界、時間の世界、大きさの世界を紐解き、自然界の捉え方を学びました。私たちが見て、知って、経験したつもりになっていることも、自然界からすれば偏った見方でしかないと言うこと、これを知ることが重要だと説かれていました。
ここで学んだことを私なりに要約しますと・・・人は人間を中心とした視座で生きているが、自然中心の視座に転回すべきであり、「生かされている」ということを知るべき。身体、とりわけ内臓は自分自身ではコントロールできないものだけど、唯一、自身で意識して変えられるのが「呼吸」。そして瞑想の中心は呼吸への気づき。それをコントロールすることで、身体と心を清浄に保ち、欲望に振り回されず深いやすらぎを得る道に通ずるなど、説法にも似た東大の先端科学技術の教授のお話でした。
ここにくるまでに瞑想法、呼吸法、自身の身体との対話 などを行ってきました。そしていきついた先は「利他の精神」。「自利があって利他がある(まずは自分への愛があり、それが他者への思いへとつながる)」究極のところ、すべての仕事や役割、活動が利他につながっていけば世界は変わるのだ!という空海の教えをあらゆる角度から学んでいる感じでした。
2日目の夜はクライマックスの、星空の下でクリスタルサウンド体験です。宿坊に戻って夕飯、入浴を済ませ、夜の瞑想へとお出かけです。
星空の下、クリスタルオーム(Crystal OM)が奏でるサウンドを聞きながら星空を仰いでの瞑想時間、完璧な時間でした。
雨が降ったり雲が広がったりと安定しない高野山の天候でしたが、この時間だけ奇跡的に雨があがり、空を埋め尽くしていた雲が動きはじめ、ぽっかりと私たちの上空だけが晴れて星が覗いていました。聞くとクリスタルオームの波動が雲を散らすことがあるのだとか。神秘の地。高野山と一体化した気分でした。バッチリ流れ星も拝めてスペシャルな時間。参加できたことに深く感謝。拝。
3日目
翌朝は勤行には参加せず、北条政子建立の国宝・重要文化財の金剛三昧院まで散策し、高野山を満喫(開院前だったので外観だけ撮影)。
9時に始まるシホさんのヨガと瞑想 & クリスタルオームを受けるために南院へ。
ヨガとクリスタルオームのサウンドを聴きながらの瞑想です。サウンドを奏でてくださるのはクリスタルオームのお二人。東京でもキャンセル待ちで予約の取れない人気のお二人です。
ヨガと瞑想がひととおり終わった段階で、昨日のクリスタルサウンドを聞いての星空瞑想についての感想を述べ合いました。このあとは南院の不動明王特別護摩焚き体験です。
厳かな空気の中、不動明王の護摩焚きが始まりました。弘法大師が唐よりお帰りの際、嵐に遭われ海上が荒れ狂う最中、この不動明王に祈願したところ、全身から光を放って荒波を切り鎮め、弘法大師をお救いになったという伝承により「浪切不動明王」と尊称されることになったそうです。(国指定・重要文化財)
メラメラと炎が立ち、一瞬不安になるほどでしたが、僧侶の積年の職人技のような手捌きで炎は鎮火していきました。
SHIHOさん、松長学長、キセンさん、ダイキさん、ヨガインストラクターでサポーターとして参加されたキョウコ(KYOCO)さん、ヤムナのミカさん、撮影をしてくれた寺田賢成くん、チカさん率いる運営チームの皆様(天候ように常にPlan Bを準備して、参加者が何不自由ないよう尽力してくださいました)、本当にお世話になりました。たくさんの気づきを持ち帰ることができました。ありがとうございました。
Photos:Kensei Terada @kensei8194
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