こちらは「〜坂本龍一との1日〜」の解説文で始まる写真集「A DAY WITH RYUICHI SAKAMOTO / ア デイ ウィズ リュウイチ サカモト」（3月13日発売予定）、著者は長きに渡り坂本龍一と親交のあった写真家の田島一成。 二人きりでマンハッタンの街中を散策しながら路上、地下鉄、カフェ、レストランと坂本龍一を切り撮ったある日の記録をまとめた写真集です。
1995年のマンハッタン、ストリートのエネルギーが充満した躍動感溢れる90年代の街中。43歳の精巧な眼差しの一流音楽家、坂本龍一を追いかけた数々のショットには、息遣いを感じる飾らない姿が記録されています。
二人が知り合ったのは共通の知人、音楽家のテイ・トウワを通じて。自身のポートフォリオ（作品）を見てほしいとの田島のお願いに、憧れの音楽家、坂本龍一はとても優しく迎え入れてくれたそう。
「娘が田島くんのファンだから写真が見たかったのだ」さまざまな話をしながらポートフォリオを見終わると「僕の写真集を撮らない？」といきなり提案されたのだとか。それから半年間、毎週、坂本龍一のオフィスに通い作曲風景やミュージシャンとのセッション風景などドキュメンタリーショットを狙ったり、ライトをセットしたポートレート撮影をして写真を撮り溜めたそう。
ある日、坂本龍一の屋外の写真が一枚もないことに気づいた田島は、大胆にもマンハッタンを巡る1日外周りコースを提案、ムシ暑い夏の街に連れ出すことに成功。当時27歳という若さでありながら、物怖じしない若手写真家の熱意にほだされたのかもしれない。汗もしたたるTシャツ姿でマンハッタンを散策する、リアルな坂本の姿が映し出されています。
「若いアーティストに対する寛容さとリスペクトに頭が下がる」写真集の巻末に記された田島の言葉からも、坂本がいかに若いクリエイターをフックアップしてきたのかが伺えます。
日本を代表する世界的な音楽家、坂本龍一は、その存在の偉大さからいまだにクリエイターを魅了し、牽引しています。43歳の瑞々しい坂本龍一に出会える稀有な写真集を、この機会にぜひ。
「坂本龍一を知る人にも知らない人にも、この写真集を楽しんで欲しい。チャーミングな一人のアーティストの1日を。できれば彼の音楽を聴きながら。田島一成」
写真集発売に伴い、貴重な写真展も同時開催（3/13〜）されます。こちらもぜひ。
坂本龍一／田島一成写真展「A DAY WITH RYUICHI SAKAMOTO」
会期／2025年3月13日（木）〜4月12日（土）
会場／AKIO NAGASAWA GALLERY GINZAにて
住所／東京都中央区銀座4-9-5 銀昭ビル6F
TEL／03-6264-3670
入場無料 限定オリジナルプリント展示、販売
「A DAY WITH RYUICHI SAKAMOTO / ア デイ ウィズ リュウイチ サカモト」
写真／TAJIMA KAZUNALI / 田島一成
撮影年／1995
撮影地／ニューヨーク
デザイン／material (mgmd a org.)
判型／235x235mm
頁数／96頁
製本／カラー／モノクロ、クロス装丁、ハードカバー、箔押し、題箋貼り
発行年／2025-03
ISBN／978-4-600-01561-9
発行部数／初版1500部
出版社／mild ink. 株式会社マイルド
本体価格／6800円＋税
発売日／2025年3月13日
販売店／
東京都現代美術館 ミュージアムショップ
坂本図書オンライン
オンライン販売／
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