大宮エリーによる初の巨大立体アート作品が大阪・梅田に登場! | Numero TOKYO
Art / Editor’s Post

大宮エリーによる初の巨大立体アート作品が大阪・梅田に登場!

大宮エリーの最新作となる 「お花の妖精 フラワーマン」 が大阪の中心地・梅田の広場に突如現れました。こちらは座れる 触れる 遊べるをコンセプトに制作されたアート作品で、コロナ禍で経済も精神面も疲弊する日々に、人と繋がり遊び心を取り戻すことで笑顔になってほしいという大宮エリーさんの想いが詰まっています。

全長6.5m、高さ4mに及ぶ初の大規模立体作品は、両腕が滑り台になっていてもちろん滑ることもできます。

手のひらはベンチになっていて、座っているとフラワーマンに抱えてもらっているような、地球そのものと一体になったような感覚になります。

「地球からにょきっと現れた、お花の妖精フラワーマン。
 みんなを癒しに顔をだしたよ。
 何を話したくて現れたんだと思う︖
 お花のつぶやき、⽊々のおしゃべり、草の歌が
 きみには聞こえるかな︖
 フラワーマンの中にはいって、フラワーマンの背中から
 肩から腕へ、滑って降りることができるよ。
 ⼤⼈も童⼼に帰ってOK!
 ⼿のひらに、親御さんは座って待っていることもできますよ。
                   大宮エリー」

「フラワーマン」のからだには30種類の草花、野に咲く雑草が描かれています。踏まれても踏まれても⽣えてくる強い草花たちを描くことで、こどもたちに「どんな環境でも強く、たくましく、育って欲しい、そして、弱きものへの思いやりや⾃然への感謝とリスペクトも持ちつづけてもらいたい」という、人間味あふれるメッセージを込めたそうです。

「開発が進む都市部で、⾃然を愛する気持ちをいまいちど、思い起こしてもらうきっかけになればと思っています。私たちは、地球の、⾃然の⼀部なのだと。間借りさせてもらっているだけなのだと。わがままで⾃然を、地球を破壊してはいけないのだと。」

子どもも大人も自由に憩い自由に遊びながら、自然や地球、私たちの営みそのものについて、いま一度見つめ直す、素敵な時空感に誘ってもらえそうです。

「お花の妖精 フラワーマン」
会期/2021年11⽉12⽇(⾦)〜2022年3⽉14⽇(⽉)
場所/うめきた外庭SQUARE
住所/⼤阪府⼤阪市北区中津5丁⽬2
⼊場料無料

作家/⼤宮エリー
作品サイズ/全⻑6.5m、⾼さ4m
素材/アクリル、FRP(繊維強化プラスチック)
制作年/2021年

Profile

田中杏子Ako Tanaka 編集長。ミラノに渡りファッションを学んだ後、雑誌や広告に携わる。帰国後はフリーのスタイリストとして『ELLE japon』『流行通信』などで編集、スタイリングに従事し『VOGUE JAPAN』の創刊メンバーとしてプロジェクトの立ち上げに参加。紙面でのスタイリングのほか広告キャンペーンのファッション・ディレクター、TV番組への出演など活動の幅を広げる。2005年『Numéro TOKYO』編集長に就任。著書に『AKO’S FASHION BOOK』(KKベストセラーズ社)がある。
Twitter: @akotanaka Instagram: @akoakotanaka

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