「ME LVMH JAPAN クライアント・アドバイザー・プログラム」という女性の再就職とキャリアアップをサポートするプログラムが始動しました! | Numero TOKYO
Fashion / Editor's Post

「ME LVMH JAPAN クライアント・アドバイザー・プログラム」という女性の再就職とキャリアアップをサポートするプログラムが始動しました!

カンファレンス後の記念撮影 右より(敬称略)ステファン・ヴォワイエ(LVMH JAPAN人事担当シニア・バイスプレジデント)、高瀬なおみ(LVMH JAPAN タレントアクイジョン ディレクター)、ノルベール・ルレ(LVMH JAPAN 代表取締役社長)、後藤京子(学校法人日本教育財団 理事)、近藤誠一(国際ファッション専門職大学学長)、山内彩(LVMH JAPAN ラーニング&デベロップメントマネジャー)、柴田誠(東京モード学園 校長)
カンファレンス後の記念撮影 右より(敬称略)ステファン・ヴォワイエ(LVMH JAPAN人事担当シニア・バイスプレジデント)、高瀬なおみ(LVMH JAPAN タレントアクイジョン ディレクター)、ノルベール・ルレ(LVMH JAPAN 代表取締役社長)、後藤京子(学校法人日本教育財団 理事)、近藤誠一(国際ファッション専門職大学学長)、山内彩(LVMH JAPAN ラーニング&デベロップメントマネジャー)、柴田誠(東京モード学園 校長)

こちらは「ME LVMH JAPAN クライアント・アドバイザー・プログラム」という名でLVMHジャパンと学校法人 日本教育財団 国際ファッション専門職大学、および専門学校 モード学園がパートナーシップを組んで実施される人材育成プログラムです。

結婚・出産、育児・介護などで離職を余儀なくされた女性および性自認が女性の方を対象に、ファッション、コスメティックス、ウォッチ&ジュエリーなど幅広い分野で、販売における専門的な知識と経験を得るための学習機会とトレーニングが提供されます。受講者は1年間にわたり特別カリキュラムを授業料免除で受講でき、さらには職場実習期間には生活支援の手当も支給され本格的に再就職のチャンスに挑むことができます。 選抜された12名の受講者は1年間という歳月で、月〜水の週3日は新宿にあるコクーンタワー(〒160-0023 東京都新宿区西新宿1-7-3)の50階で授業を受け、週2日はメゾンの抱えるメンターのもとトレーニングを受けながら、実店舗にてインターンシップでクライアント・アドバイザーとしての実務経験を積みます。

2021年の12名は、それぞれLVMHグループの12社「ブルガリ」「セリーヌ」「クリスチャン・ディオール・クチュール」「フェンディ」「フレッド」「ゲラン」「ロエベ」「ロロ・ピアーナ」「ルイ・ヴィトン」「マーク ジェイコブス」「パルファン・クリスチャン・ディオール」「タグ・ホイヤー」に就職のチャンスを得ることができるそうです。

LVMHジャパン代表取締役社長 ノルベール・ルレ氏はこのプログラムについて「能力の高い多くの女性が、諸々の理由から働く場所を失い、復帰のタイミングや機会も失っています。今回のプロジェクトを実施することで、優秀な女性や性自認が女性の人たちの社会復帰をサポートできることを大変光栄に感じています。またこのアクションは、経済発展の観点からも社会貢献に繋がっていると考えています。今回のプロジェクトで多くの人に幸せをもたらせたいと願っています。Make People Happyがすべてです」と語っていました。

実際問題、日本では7割強の女性が仕事に就いてはいるものの、その多くがパートタイムなど社会情勢の煽りを受けやすい環境にあるそうです。また“産休や育休をとった女性”ということで、昇格のチャンスを逃していたり、はては離職を求められたりという不当な扱いを受け泣き寝入りしている女性が多くいるのも事実で、そんな才能溢れる女性たちに復職の機会を!と立ち上がったプロジェクトです。

世界的な一流企業と教育機関がタッグを組んで投げかける育成プロジェクトにより、社会が求める即戦力を育成し、経済活動へと貢献するというメッセージは、いち女性として、いち母親として、いちキャリアをもつものとして、大いに期待が膨らんでいます。

あきらめかけていた多くの方々に、門戸が開かれていくであろうことを願っています。

Profile

田中杏子Ako Tanaka 編集長。ミラノに渡りファッションを学んだ後、雑誌や広告に携わる。帰国後はフリーのスタイリストとして『ELLE japon』『流行通信』などで編集、スタイリングに従事し『VOGUE JAPAN』の創刊メンバーとしてプロジェクトの立ち上げに参加。紙面でのスタイリングのほか広告キャンペーンのファッション・ディレクター、TV番組への出演など活動の幅を広げる。2005年『Numéro TOKYO』編集長に就任。著書に『AKO’S FASHION BOOK』(KKベストセラーズ社)がある。
Twitter: @akotanaka Instagram: @akoakotanaka

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