Culture / Editor's Post

Art Salon SCÈNEにて、森田恭通の個展”Brain”が開催されます。

Brain(01) ©️Yasumichi Morita

デザイナーとして世界的名声を得る森田恭通が、2015年にパリで写真展を開催したことを皮切りに、写真家としのキャリアを歩み続けてきました。女性の曲線、花、シャンパンの泡など、本能の赴くままにシャッターを切り続けてきた森田が、次なる被写体として選んだのが、意外にも”本”でした。

Brain(04) ©️Yasumichi Morita
Brain(04) ©️Yasumichi Morita

常に被写体に自己を投影するという逃れようのない写真との関係性を逆手にとって、森田はあえて他者の作品を撮影するという新境地に挑みました。池波正太郎のエッセイからアーティストの作品集まで、彼が心酔する本を積み重ね映し出すことで自己の集積を客観化させているようです。二次元である本を三次元へと作りだし、それを再び二次元の印画紙に封じ込めることにより、森田恭通の脳内を可視化するという試みです。

写真はすべてモノクロームで構成され、別次元の迫力を生み出しています。他者の作品を群像化させ、それらを通して炙り出された森田の脳内に、あなたを何を見つけますか? 彼が挑んだ、新境地をぜひのぞいてみませんか?

森田恭通 展「Brain」

会期/2020年12月11日(金)〜12月24日(木)
休館・休廊日/日、月、祝
時間/12時〜19時
入場/アポイントメント制
会場/SCÈNE
SCÈNE
URL:http://scenetokyo.com/exhibition/

Profile

田中杏子Ako Tanaka 編集長。ミラノに渡りファッションを学んだ後、雑誌や広告に携わる。帰国後はフリーのスタイリストとして『ELLE japon』『流行通信』などで編集、スタイリングに従事し『VOGUE JAPAN』の創刊メンバーとしてプロジェクトの立ち上げに参加。紙面でのスタイリングのほか広告キャンペーンのファッション・ディレクター、TV番組への出演など活動の幅を広げる。2005年『Numéro TOKYO』編集長に就任。著書に『AKO’S FASHION BOOK』(KKベストセラーズ社)がある。

Recommended Post

Magazine

#147_ec

June 2021 N°147

2021.4.28発売

Body Philosophy

からだのはなし

オンライン書店で購入する