アートなものならなんでもあり!のARTRANDOMにて、ダミアン・ハーストのスポット・ペインティングが販売されます。 | Numero TOKYO
Art / Editor’s Post

アートなものならなんでもあり!のARTRANDOMにて、ダミアン・ハーストのスポット・ペインティングが販売されます。

DAMIEN HURST ダミアン・ハースト Gly-Gly-Ala 2016 108mm x 865mm Woodcut print on paper 木版 ED 9/55 ¥2.500.000(額込み、税別)

世の中には高額で手が出せないアート作品から日々を彩ってくれる気軽なアートまでアーティなものに溢れていますが、そんなあれこれを一同に集めたサイト「アートなものならなんでもあり!」がコンセプトの『ARTRANDOM』がオープンしています。

ARTRANDOM内のBROWSEページでは写真、本、雑誌、Tシャツなど購入可能なものから、見るだけ知るだけで満足な非売品がずらり。そんなアーティなサイト内で、このたび、冒頭のダミアン・ハーストの作品が小山登美夫ギャラリーの全面的な協力によって、ARTRANDOMで買えちゃうというから驚きです。

ダミアン・ハーストといえば、死んだ動物をずばっと切ってホルマリン漬けしたショッキングな作品『Natural History』で一躍その名をアート業界に轟かせ、また8,601個のダイヤモンドのスカル作品『For the Love of God, Believe』も、度肝を抜かれる大胆な作風でその名を世に知らしめたイギリス生まれの人気現代アーティスト。

ちなみにこちらのスカルは1億1,200万ドルで販売されましたが、スカルそのものではなく版画作品すらも高値で売買されるヤング・ブリティッシュ・アーティスト(Young British Artists; YBAs)のひとりです。

常に不可避である生や死を作品で表現するダミアン・ハーストですが、そんな彼の作品の中でも比較的、過激ではないのがこちらの『スポット・ペインティング』。白いキャンバスにカラフルな色の斑点(ポルカドット)を規則的に配した作品です。こちらの版画が、ART FOR SALEに登場するというから注目です。

ちなみに、丸い形のポルカドットを芸術作品で表現する作家に、印象派の画家ジョルジュ・スーラ(光の粒子を一つづつ色のポルカドットとし無数のポルカドットを描き込むことで絵画のイメージを完成させるという点描画を発表)やポップアートの作家ロイ・リキテンシュタイン(アメリカンコミックに使われた手法を取り入れたポルカドット作品)、また草間彌生もインフィニティー・ドットという作品でポルカドットを表現しています。多くの芸術家たちが虜になるポルカドット作品ですが、ダミアン・ハーストの『スポット・ペインティング』を部屋に飾れるなんて夢のようです。

同サイト内のCOLLECTORページで取材されている本木雅弘さんのインタビューの中でもダミアン・ハーストの話ができてますので、あわせてお楽しみください。

販売価格は250万円。11月30日より2週間の期間限定でARTRANDOMにて販売されます。まずはサイトを覗いてみてください。

Profile

田中杏子Ako Tanaka 編集長。ミラノに渡りファッションを学んだ後、雑誌や広告に携わる。帰国後はフリーのスタイリストとして『ELLE japon』『流行通信』などで編集、スタイリングに従事し『VOGUE JAPAN』の創刊メンバーとしてプロジェクトの立ち上げに参加。紙面でのスタイリングのほか広告キャンペーンのファッション・ディレクター、TV番組への出演など活動の幅を広げる。2005年『Numéro TOKYO』編集長に就任。著書に『AKO’S FASHION BOOK』(KKベストセラーズ社)がある。
Twitter: @akotanaka Instagram: @akoakotanaka

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