時代の先を行く「Balenciaga」のNo Borderな美意識 | Numero TOKYO
Fashion / Editor's Post

時代の先を行く「Balenciaga」のNo Borderな美意識

編集長・田中杏子の 2018年秋冬パリコレ日記。

ウィメンズとメンズの初合同ショーを発表した「バレンシアガ(Balenciaga)」。”Power of Love”や”No Borders”、”Peace”などグラフィティで彩られた、スノーボーディングパラダイスを反映する山を背景に、アヴァンギャルド、トラッドといった概念をも崩すかのように自由にミックスしたバレンシアガ流のスタイルは、まさに”No Border”。

今季注目すべきは、「THE WORLD FOOD PROGRAM」のロゴやモチーフ。ショー直後に、バレンシアガは、この団体を支援することを発表しました。

ミステリアスな空気もはらみながらも、メッセージ性強く、時代の先を行く美意識は圧巻です。

ボディコンシャスなミニドレス
ボディにフィットするドレスも、女性の体格を精密に測定し、ウールやベルベットを軽量なフォームに接合する技術によって成形されているのだそう。

Photo 2018-03-08 14 09 08
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構築的なテーラリング
ウエストがシェイプされたコートやジャケットなど、クリストバル・バレンシアガの真骨頂であるテーラリングを、3-Dボディスキャンニングやデジタルフィッティングなどハイテクな成形により現代版に再設計。

ボリュームコートのレイヤード
過酷な気候のためのレイヤリングから着想を得て、身体のシェイプに近いものから、だんだん増えていき最大9枚のアウターウェアを重ね着したボリューム感まで展開。

BALENCIAGA
URL/www.balenciaga.com

Profile

田中杏子Ako Tanaka 統括編集長。ミラノに渡りファッションを学んだ後、雑誌や広告に携わる。帰国後はフリーのスタイリストとして『ELLE japon』『流行通信』などで編集、スタイリングに従事し『VOGUE JAPAN』の編集スタッフとして 創刊から参加。シニア・ファッション・エディターを務める。2005年 Numéro TOKYO編集長に就任し2007年2月創刊、2025年3月まで務める。現在は統括編集長として本誌のヴィジュアル全般、デジタルやSNS、ECなどNuméro事業全体を担う。2021年、新プロジェクトrabbitonを立ち上げる。著書 『AKO’S FASHION BOOK』(KKベストセラーズ刊)。
Twitter: @akotanaka Instagram: @akoakotanaka
 

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