同バンドの音楽は同国で破壊活動的な内容とみなされ、長年にわたって放送禁止曲に指定されてされていた経緯があるが、今回のコンサートはキューバに新たな転機をもたらしたといえるだろう。
そんな成功を収めたコンサートだが、公演前にはローマ教皇から25日がイースターの祝日にあたることを理由にコンサートの中止を求められていたことから、敢行が危ぶまれていたと関係者の1人が先日話していた。「バンドのチームは、教皇が手紙で連絡してきてあっけに取られていました。自分の目を疑っていましたね」「教皇をがっかりさせたくないと同時に、公演の契約もあり、コンサートを開くことにしました。彼らはキューバの人々をガッカリさせないと約束したのです」。