2016年春夏のトレンドは? JUJUが挑戦する3つのテーマ(中編)/ JUJU’s closet vol.60 | Numero TOKYO
Fashion / JUJU's Closet

2016年春夏のトレンドは? JUJUが挑戦する3つのテーマ(中編)/ JUJU’s closet vol.60

numero.jpでしか読めないモードな連載『JUJU’s クローゼット』も、今回でめでたく60回目。前回に引き続き、最旬アイテムをJUJUが着こなす撮影に先立ち、春夏のファッショントレンドについて小誌編集長・田中杏子とJUJUがトークします。2つめのテーマは「Romantic」。ただ甘いだけではない、毒っ気を含んだロマンティックムードが漂う今季。注目のファッションアイテムからプライベートの面白エピソードまで、ざっくばらんに語ってくれました。(中編)
田中杏子(以下A)前回も少しお話ししましたが、今回のコレクションでは普通の服をあまり見なかったんです。1つ1つのアイテムもすごいし、アイテム同士の組み合わせもすごい」
JUJU(以下J)「ワクワクしますね。杏子さんがコレクションで特に印象に残ったブランドはありますか?」
A「コム デ ギャルソンは圧巻の一言でしたね。ブルーベルベットとサテンを折り重ねたり結んだりして、構築的でボリュームのあるシルエットのドレスをいくつも作り上げていました。あとは、モデルが別のモデルを肩から逆さにかついで登場したリック オウエンスのファッションショウの演出は、SNSなどでもすごく話題になりましたね」
J「なんか、昔に戻ってるみたいですね。子どもの頃、テレビで『ファッション通信』を観て、ファッションってすごいなって思ってたときのような」
A「まさにそんな感じ。一時期、ヴィヴィアン・ウエストウッドが盛り上がった頃の気分を思い出しちゃった。そういう意味では、ファッションがすごく楽しくなってきましたね。低迷しちゃうとおもしろくなくなっちゃうので。そんな中で、ギリギリのところをうまく攻めているのがグッチなのかな。一見、“なんじゃこりゃ! 普通これとこれは合わせないでしょう”っていうルックなんだけど、それが絶妙なバランスでかわいいし、新しさを感じるんです。しかも1点1点を見てみると、手持ちの服と合わせて普通に着られそうなデザイン。全体としてはレースやリボンを使ったり、色合いもロマンティックなムードなんだけど、ただ甘くガーリーなだけじゃなくて、どこかしら暗さや毒っ気を感じ部分がある。というわけで、2つ目のテーマは『Romantic』にしました。たとえば、私たちは“ダサメガネ”って呼んでいるのですが、ものすごくフレームが大きい、オタク風のメガネをかけていたりとかね。こういったテイストはグッチだけでなく、春夏の大きな特徴のひとつなんです」
Photo:Yosuke Morimoto Hair & Make:Akiko Gamou Interview & Text:Yuko Fukui Edit:Maki Saito
【メガネをかけたJUJUに気づかず!?】

Magazine

DECEMBER 2024 N°182

2024.10.28 発売

Gift of Giving

ギフトの悦び

オンライン書店で購入する