ラルフ・ローレン(Ralph Lauren)が自身の名を冠したブランドのCEOを辞することになった。創業から約50年もの月日を経て、ラルフは11月に同ブランドのトップから退くことを発表し、後任にはオールドネイビー社長のステファン・ラーションを指名した。ラルフはラーションについて「彼は何が夢なのかを理解しています。この業界では、先に夢を見るものなので夢がすべてなのです。進化、変化、新しいものが全てなのです」とコメントしている。
2012年よりギャップ傘下のオールドネイビーで社長を務めるラーションは、グループ内の企業が売り上げ増加に苦戦する中で、好調なセールス増加に成功していると広く評価を得ている。ラーションはH&Mで15年グローバルセールス部門のトップを務めていたこともある。
さらに今月に76歳を迎えるラルフは、CEOを退くものの、今後もチーフ・デザイナーとして同ブランドに関わっていく意向を示しており、非凡な才能を持ち、企業に新鮮で国際的な風をもたらすであろうラーションと「パートナー」として共に取り組んでいくつもりだと強調している。