
第75回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(審査員賞)を受賞し、第73回サン・セバスチャン国際映画祭、第49回⾹港国際映画祭など、世界各国の映画祭で称賛された映画『アニカの伝⾔』が11月27日(金)に公開される。それに先駆け、読者5組10名様を11月10日(火)に開催されるトークイベント付き特別試写会にご招待!
動物と話せる少女が旅する、モノクロのロードムービー

動物と心を通わせる特別な能力を持つ少女アニカと、その力を頼りに生計を立てる家族。アルゼンチンの大地を舞台に、動物や人々との出会いを描くロードムービーが誕生した。

土ぼこりが舞い、とうもろこし畑が広がるアルゼンチンの片田舎。少女アニカは、祖母のミリアムとそのパートナーであるロジェとともに、古びたキャンピングカーで各地を巡っている。動物と意思疎通ができるアニカの能力を生かし、行く先々でセラピーを行いながら生計を立てる一家。アニカは、引きこもりの猫や死期の近い犬、兄弟を探すハリネズミ、道中で出会ったカピバラなど、さまざまな動物と心を通わせていく。彼女の純粋なまなざしが、動物や人々の孤独をそっと癒やしていく姿を描く。

本作は、第75回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(審査員賞)を受賞し、世界各国の映画祭でも称賛を集めた。子どもの成長と家族の絆を、全編モノクロの映像で詩的に綴る。監督を務めるのは、カンヌ国際映画祭やヴェネツィア国際映画祭などでも注目を集めてきたイバン・フンドだ。本作がフンド監督にとって⽇本初公開作品となる。

作品の背景には、2023年12月にハビエル・ミレイ政権が発足して以降、緊縮財政による経済不安が広がるアルゼンチンの現状がある。厳しい状況に置かれた国内の映画業界について、フンド監督は「現代に<詩的な>映画を作ることは、一種の政治的抵抗になる」と語っている。劇中では、ペット・ショップ・ボーイズによる愛する者を失った後悔を歌った楽曲「Always on My Mind」も使用。ドキュメンタリー的な視点に根ざしながら、“現実から距離を置いた寓話”を表現したいという意図から、全編モノクロにこだわったという。

広大なアルゼンチンの大地が生み出す詩的なリズムと、地平線まで続く風景や親密なクローズアップが織りなす映像美。動物や自然の息づかいを映し出しながら、混沌とした時代に生きる人々の心に光を灯す。忘れられない映像体験となる、ひとつの「映像詩」がここに誕生した。
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『アニカの伝言』
監督/イバン・フンド
出演/マラ・ベステリ、マルセロ・スビオット、アニカ・ブーツ、ベタニア・カッパート
11月27日(金)ユーロスペース、Strangerほか全国順次公開
https://animoproduce.co.jp/anika-message/
配給/アニモプロデュース
© Iván Fund, Laura Mara Tablón, Gustavo Schiaffino, Rita Cine SRL, Insomnia Films SRL, Amore cinema SL, Blurr Rojo SL, Panes 360 Contenidos SL, Germán Ormaechea Puig 2025
